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ウクライナ、経済はEU基準を目指す

 【キエフ23日PRN=共同JBN】ウクライナは24日、同国の歴史で極めて重要な転機を迎える。ウクライナ全土ではソ連統治から独立を勝ち得て20周年を祝う準備が整った。ソ連邦の1州から急成長する多様化経済へと見事に立ち上がったウクライナの成長は、東欧国家として明るい未来が予見する数々の数字によって裏付けられている。

 ウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ大統領が1年半前に就任して以来、経済改革政策の着実な波はウクライナを発展的な市場経済に変ぼうさせてきた。これは国際社会によって、欧州連合(EU)との統合に向けた政策としてみなされ、ヤヌコビッチ大統領は経済的で民主的かつ社会的に共有された価値観を通じて達成することを望んでいる。

 ヤヌコビッチ大統領は「ウクライナが将来にわたり安定した経済成長軌道に乗るには、これまで以上にEUと緊密な関係を築けるかにかかっている」と強調した。

 同大統領はまた「わが国は最近行った年金と土地改革政策によって、ウクライナが近代化と継続成長に向けてソ連時代の遺産から脱却し、最終的にわが国経済の多くの側面がEU基準と同等となる」と語った。

 ウクライナは過去12カ月にわたり優れた経済指標を示した。ウクライナの国内総生産(GDP)は2010年の4・2%から2011年第1四半期の5・3%に急成長するとともに、外国直接投資は2010年に35%増加した。これと同時に、格付け会社フィッチは7月、ウクライナ政府の歳出削減の進展を理由に挙げて国債格付けを「ステーブル」から「ポジティブ」に引き上げた。もう一つの明るい点として、フィッチのライバルであるムーディーズはウクライナの外貨貸付規制の決定が同国銀行システムに取って「クレジット・ポジティブ」であると表明した。

 ヤヌコビッチ大統領は「われわれは、ウクライナが投資家や近隣の西欧諸国にとって身近であることを保証するため、行政上の障壁撤去や重要インフラの効率化を含む多数の重要問題に取り組んでいる」と語った。


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