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マイクロソフト・パートナー会議が開幕、ウィンドウズ7好調で謝意

 【ロサンゼルス12日PRN=共同JBN】マイクロソフト社(Microsoft Corp.)の64万の世界パートナーの業績を祝うワールドワイド・パートナー・カンファレンス(WPS)が4日間の日程で開幕し、同社のスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は12日、ウィンドウズ7を史上最も売れ行きの良い基本ソフト(OS)にした尽力についてパートナーに謝意を表明するとともに、開発中の将来バージョンではパートナーが電話、パソコン、サーバー、クラウド向けのウィンドウズの商戦に自信を持てるだろうと指摘した。

 バルマーCEOは世界中から集まった約1万5000人のパートナーを前に演説し、2年足らずで4億以上のウィドウズ7が売れており、顧客および潜在顧客に将来への準備を整えさせる最善の方法は、あらゆる顧客をウィンドウズ7に移行させることであると語った。

 同社副社長でウィンドウズおよびウィンドウズ・ライブの最高財務責任者(CFO)のタミ・レラー氏はこの点について、ウィンドウズ7はウィンドウズ8につながる道であると語った。2001年発売のウィドウズXPで稼動するパソコンが2億台以上あることに言及し、レラー氏はパートナーが短期間に顧客により大きな価値を提供する絶好の機会に恵まれており「顧客を将来に向けてセットアップ(設定)すべきだ」と述べた。

 レラー氏はウィンドウズの前に広がる道程の概略を説明し、ウィンドウズ7の記録的成長と成功にもかかわらず、ウィンドウズ7展開の大きなチャンスが現在および今後もあるとし「今後はウィンドウズ7向けのパソコンとアプリケーションと並行する形で、ウィンドウズ8向けの機器とアプリケーションが存在する異機種企業環境となる」と語った。

 同氏はまた「ウィンドウズ8を生み出す力の中核は、ウィンドウズが一貫して示してきた柔軟性である。時間の経過に伴う適応能力は、ウィンドウズが将来においても引き続き全く新味を失わないことを保証している」と語った。

 バルマーCEOおよびレラー氏によるプレゼンテーションでのその他のニュースは以下の通り。

 ※バルマーCEOはまた、過去1年間と将来を見据えた主要時期をカバーする広範囲にわたる基調演説の中で、(1)同社のノキアとの提携などウィンドウズ・フォーン(Windows Phone)(2)キネクトならびにコントロール不要のゲームとエンターテインメントをリビングルームに、またライブテレビ放送をXboxに、それぞれ今秋取り込む予定の同社戦略を含むXbox(3)Xbox上でのビング(Bing)のデモ(You say it, Xbox finds it「言ってみて、Xboxが見つけてくれる」)を含むビング(4)フェイスブックとマイクロソフトとの提携でもたらされたビングのソーシャル機能(5) マイクロソフトによるスカイプ(Skype)買収計画の進ちょく状況(6)クラウド・サービスの動向-に関する主要な業績を中心に説明した。

 ※レラー氏はクラウドを基盤としたパソコン管理とセキュリティーのためのウィンドウズ・インチューン(Windows Intune)の次期リリースのベータ版を発表した。ウィンドウズ・インチューンは、クラウドによるパソコン管理とセキュリティーを備えたウィンドウズの最新プレミアムバージョンを顧客が利用できるようにして、顧客に最善のウィンドウズ体験を提供する。新しいウィンドウズ・インチューンの機能はソフトウエア配信、遠隔タスクを含んでおり、パートナーのチャンスを強化する。限定の一般向けベータ版はウェブサイト http://technet.microsoft.com/windows/intuneで入手できる。

 ※アメリカン航空(http://www.aa.com/homePage.do)の報道担当者によると、同航空はウィンドウズ・フォーン向けのアプリケーションを近くアップデートし、「地球上でフライト情報データの最速配信」を提供する。アップデートによって、ゲート変更、荷物引取所、リアルタイムのステータス情報の利用が可能となる。これらの情報は、アメリカン航空予約システムがクラウド基盤のウィンドウズ・アズール・システム(Windows Azure system)に転送され、その結果フライトに関するお知らせ情報がウィンドウズ・フォーン・ライブ・タイルズ(Windows Phone Live Tiles)のアプリケーションに直接転送される。このアプリケーションをダウンロードして情報を入力・起動したアメリカン航空の顧客は、自らの電話機のトップレベルのユーザーインターフェース上で最新トラベル情報をすぐさま利用でき、テキストメッセージ、電子メール、電話による最新情報の取得をする必要性が解消する。このアプリケーションは、マイクロソフトのパートナーであるテキサス州オースチンのマイグレーション・モビ(http://migration.mobi)と協力して開発された。

 ※ボーイングはウィンドウズ・アズール、ウィンドウズOS、ウィンドウズ・タッチ(Windows Touch)を使って、同社のベストセラー機737機売り込みに説得力ある方法を使用している。ボーイングとマイクロソフト・ゴールド認定パートナーであるワイヤー・ストーン社(Wire Stone LLC)によって開発された「ボーイング737を説明する」(http://737explained.newairplane.com)ツールはウィンドウズ・アズール・プラットフォーム上にホストされている。

 ※ロサンゼルス・ユニファイド・スクール・ディストリクト
 (http://notebook.lausd.net/portal/page?_pageid=33%2C47493&_dad=ptl& amp;_schema=PTL_EP)は米国第2位の規模で、7万人の雇員のためにマイクロソフト・ダイナミックス CRM(http://crm.dynamics.com/en-us/home)を使用する予定。米スペースシャトル計画を引き継ぐ民間企業のスペース X(SpaceX)は、マイクロソフト・ダイナミックスAX2012(http://www.microsoft.com/en-us/dynamics /products/ax-2012-launch.aspx)を同社の財務会計およびプロジェクト会計に使用予定。

 ※オフィス365(Office 365)
 (http://www.microsoft.com/en-us/office365/online-software.aspx)の公式発売まで2週間足らずとなったが、25秒間に1社の割合で5万を超える組織がこのサービスをトライアルしている。バルマーCEOはフォーチュン500社の5社に1社以上がマイクロソフト・オンライン・サービス(Microsoft Online Services)を使用し、世界の大手組織がオンラインを基盤としたサービスに移行していると述べた。

 その中で、米赤十字(http://www.redcross.org)は今年末までに6万6000人の雇員をオフィス365に移行させ、日本のソフトバンク社(Softbank Corp.)は同社19の子会社の生産性を向上させる一方で、全体の技術メインテナンス費用を軽減するためにオフィス365に移行した。

 ▽その他の上級幹部からパートナーに向けた講演
 上級幹部が今週いっぱい、マイクロソフトおよび同社のパートナーの前に広がる道筋の内部観察を提供する。

 ※サーバー・ツール・ビジネスのプレジデントであるサトヤ・ナデラ氏、マイクロソフト・オフィス・ディビジョンのプレジデントであるクルト・デルビーン氏、マイクロソフト・ビジネス・ソリューションのプレジデントであるキリル・タタリノフ氏は13日、マイクロソフト・パートナーと顧客に新たなクラウドを中心としたプログラムおよび製品の発表機会について説明する。

 ※ウィンドウズ・フォーン・ディビジョンのプレジデントであるアンドルー・レース氏、オリジナル・イクイップメント・マニュファクチャラー・ディビジョン担当のコーポレート・バイスプレジデントであるスティーブ・グッゲンハイマー氏は12日、マイクロソフトと同社ハードウエア・パートナーがどのようにして最も独自の体験を提供することができ、顧客とデベロッパーに最高の価値を提供できるかについて講演する。

 ※ケビン・ターナー最高執行責任者(COO)は13日講演し、新興市場におけるマイクロソフトとの提携がもたらす競争上の優位性とパートナーのチャンスについて説明する。

 ※有名な起業家で作家、ヴァージン・グループ(http://www.virgingroup.com)社長のリチャード・ブランソン氏が13日、有名ゲストとして会議を締めくくる。

 マイクロソフト社(Nasdaq:MSFT)は1975年の設立で、人や企業がそのポテンシャルを最大限に生かすためのソフトウエア、サービス、ソリューションを提供しており、その分野では世界のトップ企業である。


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