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ボーイング787型機、第1期ANAパイロット向けトレーニング完了

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機体チェックする受講者(写真・ボーイング)
 ボーイングとANAはこのほど、ワシントン州シアトルで、787型機を操縦する最初のANAパイロットチームに対する運航乗務員用トレーニングを完了した。

 第1期となる10名のANAパイロットは、最後にそれぞれがフライトテスト用1号機(ZA001)を操縦してワシントン州上空を飛行し、シアトルでのトレーニングコースを完了した。今回トレーニングを受講したのはANAの教官操縦士と査察操縦士で、この10名は今後、日本においてシミュレーター訓練と路線訓練を行う。この10名は787型機の商用運航を手掛ける初のパイロットとなる。

 5月25日に、ZA001にボーイングのインストラクターとANAのパイロットが同乗し、2回のベーストレーニング飛行を実施、ANAのパイロットは全員がワシントン州モーゼスレイクのグラント郡国際空港へのアプローチを行った。

 フライト中は操縦室の右側の座席にボーイングのインストラクターが、左側の機長席にはANAのパイロットが順次に座り、進入時には各パイロットが計器着陸装置(ILS)を使用した精密進入を1回、視認進入を2回、タッチ・アンド・ゴーの離着陸形式で実施した。このフライトは787型機のフルフライト・シミュレーターを使用した予備セッションの後に実施されたもので、ANAのパイロットはこの予備セッション期間に飛行中の各種プロセスを反復練習している。

 今回のフライトは日本の航空局(JCAB)がANAに対し承認したトレーニングの一環として実施されたものだが、このフライトはまた、787型機のシミュレーターと一連のボーイングのトレーニングプログラムが787型機の感覚や操縦性を正確に再現していることを一段と実証するものとなった。

 ANAの10名のパイロットは全員、シミュレータートレーニング中にJCABの試験を受け合格しており、すでに日本当局のもとでも787型機の操縦能力を有していると見なされている。


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