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トルコのアクサが急成長を継続、中国の常州国家ハイテク開発地区で

 【常州(中国・江蘇省)30日PRN=共同JBN】トルコのアクサが中国・江蘇省の常州国家ハイテク開発地区(CND)で急速に成長している。販売額は1-4月で3億2000万元に達し、今後10億元に増大すると予想されている。アクサ・パワー・ジェネレーション(常州)社(Aksa Power Generation (Changzhou) Co.)は中国および世界のディーゼル発電機市場のリーダーの一つとなってきた。

 アクサ・パワー・ジェネレーション(常州)社は発電セット製品に特化している。投資は1000万米ドルで、工場面積は1万518平方メートル。2007年の販売額は6カ月の稼動で1億元を超えた。アクサは2008年、販売額4億3800万元、達成した収益は4900万元だった。

 アクサは今年4月13日、常州国家ハイテク開発地区に追加投資することを決定しアクサ・パワー・ジェネレーション(中国)を設立した。この新規プロジェクト投資は2000万米ドル、第1段階の登記資本金は1025万5400米ドルで、発電セットおよびその主要パーツの生産に特化する。年間生産量は2万ユニットとなる。新規工場は2011年末に稼動開始の予定で、年間販売額は全体が稼動すれば10億元になる見込み。

 アクサ・パワー・ジェネレーション(常州)社で国内販売ディレクターを務めるドガン・サリグル氏は「中国の急速な開発は世界経済を刺激し、同様のことがアクサにも及んでいる。西安空港、多数の油田、海南302病院は現在、当社の発電セットを使用している。当社製品は現在、優れた製品品質によって日本、米国などへの輸出の50パーセントを占めている。アクサは日本に発電機を提供する唯一の中国企業である」と語った。

 アクサはカザンジ・ホールディング・グループ傘下の企業である。このグループは現在、最大の発電機工場を建設中で、雇員6500人を擁し、2010年に世界販売が42億米ドルに達した。

 アクサ・パワー・ジェネレーション社のネジャチ・バイカル社長兼最高経営責任者(CEO)は「当社がCNDに投資したことで、当社は常州市政府から多大な支援を受けた。金融危機が世界全体に衝撃を与えたものの、アクサ・パワー・ジェネレーション(常州)社は依然として急成長しており、高い収益をあげている。常州の優れた投資環境によって、当社は新しい地区政府と協力していけると確信している。われわれの戦略的な開発目標は世界で最大の発電セット・メーカーになることである」と語った。

 常州国家ハイテク開発地区は多数の地元および海外の投資家を引き付けてきた。それらは、ドイツ本拠のランクセス(Lanxess)、レオニ(Leoni)、バエルロッヘルゲーエムベーハー(BAERLOCHER GMBH)、オットーボック(otto bock)、ホルビガー(hoerbiger)、リンデ・グループ(Linde Group)、スイス本拠のジョージ・フィッシャー(George Fischer)、メトラー・トレド(Mettler Toledo)、リーター・テキスタイル・インストルメント(Rieter Textile Instrument)、米国本拠のテレックス(Terex)、アシュランド・ケミカル(Ashland Chemical)、コーラー(Kohler)、チャート(Chart)、ビステオン(Visteon)、マグナ・パワートレイン(Magna Powertrain)、V&M、ポリント・グループ(Polynt Group)、キムコ・モーターズ(Kymco Motors)、小松製作所、新日本製鐵、沖電気工業、ブリヂストン、富士通、富士重工などである。


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