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シムドライブ、航続距離333Kmの電気自動車「SIM-LEI」開発

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初披露された電気自動車「SIM-LEI」
 電気自動車の開発を手掛けるSIM-Drive(シムドライブ)は18日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の展示会「N+(エヌプラス)」で、航続距離300キロメートルを超える、電気自動車(EV)の先行開発車「SIM-LEI(シム・レイ)」を初披露した。

 同社では、タイヤにモーターを搭載した「インホイールモーター」と、床下のフレームに電池及び速度制御装置(インバーター)を収納した「コンポーテントビルトイン式フレーム」を開発し、それら独自機構のEV実用化と量産化を目指し、プロジェクトを立ち上げ推進している。

 今回披露した「SIM-LEI」は、改良した「インホイールモーター」と「コンポーテントビルトイン式フレーム」を搭載するとともに、鋼鉄製モノコックボディー採用による車体の軽量化、高パワー密度電池の利用による回生エネルギーの高効率回収、超低転がり抵抗タイヤの採用などを行い、航続距離を333キロメートルまでに伸ばした。

 電池の容量は23.9キロワット時と、既に市販されている電気自動車の電池容量とほぼ同じ。交流電力消費率は1キロメートルあたり77ワット時で、1リットルのガソリン消費換算で70キロメートルのエネルギー消費率に相当する。

 また、運転スタート時から時速100キローメートルまでに達する加速性能は、高級スポーツカー並みの4.8秒を実現している。

 これらの性能により同社では「夜間に充電を行うことを前提とすれば、たとえ日本の全て車が電気自動車に替わっても、発電所の増設は不要」としている。

 またこの日、会見した福武總一郎会長は「電気自動車の時代が目の前に迫っている。エネルギー効率が良い電気自動車を開発し、日本から世界へ向けて発信したい」と話した。


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