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シーアテクノロジー社、GPSを使わない追跡装置を発売

【ソルトレークシティー(米ユタ州)14日PRN=共同JBN】シーアテクノロジー社(SEER Technology)は、GPSが使えない環境下で高精度個人追跡システム「ナビシーア(NAViSEER、登録商標)」を使った初めての大陸間個人追跡デモに成功したと発表した。

ニューヨークの公安関係者を集めて行われた中継で、シーア社はナビシーアを身につけた個人を香港とソルトレークシティーで追跡するデモを見せ、その正確な位置をニューヨーク市に置かれた指揮所のモニターに映し出した。

今回のデモンストレーションは新製品の「ナビシーア・グローバル・システム・フォー・モバイル(GSM)個人追跡システム」発売の一環として行われた。シーア社はナビシーアを使えば自らの地上位置データを世界のどこへでも送信し、2次元、3次元の可視化ソフトウエアを使ってディスプレー上に表示できることを証明した。

シーア社の販売・サポート担当副社長、ディック・ギブソン氏は「ナビシーアを身につけていれば、屋内、屋外を問わず、またGPSの有り無しにかかわらず、数秒以内に非常に正確な個人の位置データを生成する」として以下のように述べた。「シーア社の2次元、3次元ソフトウエアを使えば、世界のどこにある建物や施設でもワイヤフレーム図として数秒以内に再現できる。その建物に対する予備知識は必要ない。離れたところからでもモニターを見ていれば、人員がどこにいるのかいつでも正確に分かる。消防士、警察官、軍関係者、その他緊急対応要員にとって、この技術は今までなかったもので、多くの人命を救うことになる」と述べた。

ニューヨークの参加者はシーア社の2次元、3次元ディスプレー上で展開されるデモンストレーションを見学した。地球の裏側、香港の高層ビルのGPSが使えない環境下で、ナビシーアを着用している人物の動きを正確に追跡することができた。画面には本当の人物の代わりになるアバターが表示され、高層ビルの複数階をエレベーターや階段で上がり下りし、廊下で動き回る様子が映し出された。

その次のデモンストレーションでは米国ユタ州ソルトレークシティーにあるオフィスビルの中でナビシーア追跡装置の軌跡が表示された。いままでになかった技術が何の問題もなく機能している。

シーア社のフレッド・ギャランダー最高経営責任者(CEO)は「ナビシーアには境界も国境もない。危険な場所で勤務する人々の追跡に向けた本当にグローバルなソリューションだ」と語った。

同氏はまた「ナビシーアだけが持つ性能を得た司令官は、歴史上初めて指揮所を1歩も離れることなく兵員が地球の隅々のどこにいても正確に居場所を把握することができるようになった。ナビシーアは前線に展開した部隊全員、一人一人の位置データを瞬間的に生成するため指揮統制基地は今までになかった状況認識を得ることになる」と述べた。

シーア社はナビシーア個人追跡システムは2011年6月、全世界に向けて発売されるとし、同社の世界に広がるセールス・レップ網を通じて入手できると発表した。

▽シーアテクノロジー社(SEER Technology)について
シーアテクノロジー社はユタ州ソルトレークシティーに本拠を持つ個人所有の企業である。シーア社は個人追跡システム「ナビシーア(NAViSEER)」ならびに化学物質検知システム「アキュセンス(AccuSense)」の開発、発売元である。ナビシーア、アキュセンスとも現実の前線で展開するために研究室で開発された技術の耐久性を高めたもので、安全、保安、保健関係者にとって草分け的な技術になる。

シーア社についての詳報は以下を参照。http://www.seertechnology.com/


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