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国際通貨体制改革など討議、アスタナ経済フォーラム終わる

 【アルマトイ(カザフスタン)11日PRN=共同JBN】第4回アスタナ経済フォーラムは5月3、4の両日カザフスタンのアスタナ市の独立宮殿で開催された。フォーラムはカザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領の開会の挨拶で始まった。

 フォーラムの議題には世界の発展について以下のような最緊急の問題が取り上げられた。国際通貨体制の改革の見通し、食糧安保と代替エネルギー、政府と民間の間における情報伝達、観光開発と地域統合などである。

ナザルバエフ大統領は、世界にとって新たな準備通貨が必要であると考えている。同大統領は外国為替市場でこれまでに例のない措置が必要であると指摘し、そのためにもフォーラム参加者が、2012年5月23日に予定される次回のフォーラムまでにそれぞれが考える勧告内容を示すロードマップを作成するよう求めた。

 アスタナ経済フォーラムには著名な科学者、エコノミストが参加しており、次のようなノーベル賞受賞者が含まれている。

 ジェームズ・アレクサンダー・マーリーズ(英経済学者)、ロバート・アレクサンダー・マンデル(米経済学者)、ジョン・フォーブス・ナッシュ(米数学者)、イスラエル・ロバート・ジョン・オーマン(米数学・経済学者)、フィン・アーリング・キドランド(米経済学者)、ロジャー・デビッド・コーンバーグ(米化学者)の各氏。

 参加者にはまた以下の人たちが含まれている。タレブ・リファイ氏:国連世界観光機関事務局長。ヤーン・クビッシュ氏:国連事務次長、国連アジア太平洋経済委員会事務局長、元欧州安全保障・協力機構(OSCE)事務局長。ホルヘ・キロガ氏:元ボリビア大統領、マドリッドクラブ会員。ジャック・ディウフ氏:国連食糧農業機関(FAO)事務局長。ティエリー・マリアニ氏:フランス運輸相。

 アスタナ経済フォーラムは慣例に基づきG20各国元首宛の公開書簡をまとめた。同書簡は世界経済の回復・開発策を勧告している。

 5月4日には、アスタナ経済フォーラムの一環として投資フォーラムが開催された。同フォーラムにはカザフスタンのカリム・マシモフ首相が出席した。

 また第4回アスタナ経済フォーラムの一部として第6回国家革新システム統合に関するイノベーション会議が開催された。

 第6回イノベーション会議はいくつかの重要な覚書に調印し、同会議に参加する機関の間における契約を結んで終了した。

 第4回フォーラムでは新たにノーベル賞受賞によるアスタナ・クラブの創設に関する発表が行われた。同クラブは経済学者を中心とする7人のノーベル賞受賞者で構成される。


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