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環境保全エネルギー供給を議論、9月の世界技術者会議で

 【ジュネーブ21日PRN=共同JBN】ごくわずかしか二酸化炭素(CO2)を排出しないエネルギー供給は実現可能であり、財政的にも実行可能である。これは、ジュネーブで開催される2011年世界技術者会議(World Engineers' Convention=WEC)からの「呼びかけ」によって示される。世界各国からの技術者は積極的にこの問題を討論するよう招請されている。

 スイス連邦参事であるドリス・ロイトハルト環境・運輸・エネルギー・通信相は「技術を世界の人々に利用できるようにするのが技術者であり、彼らの力によってわれわれはますます少なくなっていく資源を一番うまい具合に使用することができている。しかしながら、これはまた技術工学が、人の目に触れない場所で行われてはならないことを意味している。技術者は政治的な議論に参加すべきである」と指摘している。

 この見方はWEC 2011の組織者すべてが共有視しており、「ジュネーブからの呼びかけ」を通して国際的議論を喚起している。「呼びかけ」は、技術者が世界の温暖化を進めることなしにすべての人にエネルギーを供給できる技術的ソリューションを持っているのか、またごくわずかの二酸化炭素しか生成しないエネルギー供給の展開が可能か、といった緊急課題を取り上げる。

 WEC 2011議長でスイス連邦議員であるルーディ・ノーザー氏は「欧州はエネルギー供給を何ら競合する不利益なしに自動的に転換できるだろう」と「ジュネーブからの呼びかけ」の結論の一つにしている。中国や米国などその他の地域におけるエネルギー問題は、ブログhttp://www.wec2011.orgでの議論の対象の一つである。ブログでの議論はWEC 2011で採択される宣言に取り入れられる予定である。

 WEC 2011には世界100カ国から2000人の技術者、研究者、政界・実業界代表が参加し、将来の持続可能エネルギー・ソリューションを議論する。

2011年世界技術者会議(WEC 2011)
技術者が世界に力を与える-世界的エネルギー問題に取り組む
スイスのジュネーブで2011年9月4-9日に開催。
ブログへの登録: http://www.wec2011.org


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