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新規登録企業数が17%増加、第1四半期のRAK自由貿易圏

 【ラスアルハイマ(アラブ首長国連邦)18日PRN=共同JBN】アラブ首長国連邦(UAE)で急成長しつつあり、非常にコスト節減効果のある自由貿易圏の一つであるラスアルハイマ自由貿易圏(RAK FTZ)は、今年第1四半期に前年同期比で17%増の522社の企業が新規に登録したと発表した。

 RAK FTZはまた、今年第1四半期に免許を更新した企業数が970社に上ったと発表した。前年同期は710社で、前年同期比では36・6%の増加となる。中東地域では経済面で非常に課題の多い環境下にあって企業の新規登録数、免許更新数が驚異的に伸びたのは、RAK FTZ が世界水準の基準や施設、サービスを提供していることを反映している。

 1月から3月の間に新規登録した522社のうち国別で上位10カ国を挙げると、最も多かったのはインドの140社で、次いで英国の43社。以下エジプト(29社)、パキスタン(27社)、トルコ(24社)、フランス(20社)、ドイツ(16社)、米国(15社)、ヨルダンおよびロシア(ともに13社)の順となる。新規登録した企業を含めると、RAK FTZで活動中の企業数は今年第1四半期末時点で5000社を超える。

 登録企業数の増加についてRAK FTZのオサマ・エル・オマリ最高経営責任者(CEO)は「第1四半期の新規登録企業数、免許更新企業が大幅に増加したのは、中東で最も魅力的な投資圏の一つであるというわれわれの評判をさらに高めるものだ。経済発展に関するわれわれの門戸開放政策は、新規登録数、免許更新数でともに明らかなように、世界各地の投資家の信頼を勝ち得る長い道を歩んできた。また、成長と繁栄をもたらす環境が、投資家が強く賞賛するRAK FTZの品質証明になっている点はさらに重要である」と述べた。

 また同CEOは「今年明るいスタートを切ったRAK FTZは、より成功に満ちたビジネス関係や、新規登録企業数の増加、収入の一段の増大などが見込まれ、この見通しはRAK FTZのみならずUAE全体に様々な恩恵をもたらす。第1四半期の実績は非常に乱高下のあったビジネス環境の中で達成したものであり、これはさらに賞賛に値するものだ。われわれの既存の、また今後見込まれるクライアントはそれなりの基準を期待しており、われわれはそうしたニーズや期待に応えていくことを公に表明している。一部主要企業がRAK FTZに投資しつつある現在、われわれは最終的にラスアルハイマのみならずUAE全体の経済成長に貢献しつつある」と語った。

 今年初め以来RAK FTZは、オンラインおよびオフライン双方でマーケティング活動を進め、顧客に対する主要な付加価値サービスを強化してきた。第1四半期に行われたRAK FTZのマーケティング活動としては、英国の貿易投資庁が英国で開催したパートナー・ミドルイースト・ロードショーへの参加がある。RAK FTZはロンドンに本拠を置く中東協会と密接に協力してセミナーを開催した。

 またRAK FTZは、3月にパリで開かれた第3回モンディシモ・インターナショナル・モビリティ会議に積極的に参加した。会議ではオサマ・エル・オマリCEOが「ペルシャ湾岸地域における成長機会」と題してプレゼンテーションを行った。この会議は、提供している主要設備、サービスを紹介し、フランス市場の潜在力を打診した、RAK FTZにとっては大きな機会だった。

 このほか増大するインド市場の重要性やインドからの投資増加をさらに強調してRAK FTZは、ルディアナ、ムンバイ、バンガロール、アフマダバードのインド国内4カ所で投資家説明会を開催。インド・ビジネス界の代表団訪問も受け入れた。 RAK FTZ代表はインドで開かれた世界SME会議や、ポーランドでのポーランド・アラブ投資フォーラム、米国やトルコで開かれた一連のネットワーキングのイベントにも出席した。

 RAK FTZの印象的な成長は、UAE連邦政府の支援サポートの下に北部の首長国で、大規模な社会基盤開発が現在進められている中で実現した。ロジスティクスと社会基盤整備は密接に結びついており、国中で進められている必要不可欠な各種プロジェクトが、将来の産業の成長を支えるものとなる。

 そうしたプロジェクトの中には、ラスアルハイマに水を供給する36キロメートルの基幹パイプラインを建設する総工費4330万米ドルの計画や、ソーラー・アイランドのプロジェクトもある。

 さらにラスアルハイマは、総額8億2200万米ドルを投じて2015年までに道路インフラや下水網を整備する野心的な開発計画も発表している。60万人の居住者数を想定して数百万ドル規模の様々なインフラ投資が行われており、こうした投資はビジネス界や各コミュニティーに恩恵をもたらすとともに、ラスアルハイマを自社の拠点にしようと計画している投資家にとって機会を創り出す。

 ▽ラスアルハイマ自由貿易圏(RAK FTZ)について
 ラスアルハイマ自由貿易圏(RAK FTZ)は、アラブ首長国連邦にある最も急成長を遂げ、コスト節減効果のある自由貿易圏の一つ。RAK自由貿易圏は安価、柔軟性、広い地理的リーチという評価を得て、地域の優先的ビジネスハブとして急速に拡大しており、投資家にとって多くの新興市場に容易にアクセスし、手を広げることができる場所となっている。

 2010年でラスアルハイマ自由貿易圏は10周年を迎えた。それまでの10年間で各種の賞や感謝を得てきた。わずかな数のスタッフとオフィスで2000年 に設立されて以来急成長、飛躍しており、今や世界106カ国から5000を超える活動中の企業が進出、350人以上のフルタイムの職員を抱えている。 UAEの4カ所にビジネスセンターとプロモーション・センターを運営するほかドイツ、トルコ、インド、米国に駐在員オフィスを開くなど海外プレゼンスを拡大している。

 RAK自由貿易圏 についてのさらに詳しい情報は、http://www.rakftz.comを参照。


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