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南通ライリー・ケミカルズ社を完全所有 バーテラス社が合弁相手と契約

【インディアナポリス(米インディアナ州)15日PRN=共同JBN】特殊化学製品の米バーテラス・スペシャルティーズ社(Vertellus Specialties Inc.)は15日、中国江蘇省・南通にあるピリジンおよびピコリンの同社生産施設である南通ライリー・ケミカルズ社(NRCC)の独占所有者・操業者になる条件で株式購入契約を結んだと発表した。NRCCは1998年に設立され、南通酢酸ケミカルズ社(NAACC)との合弁事業としてバーテラスによって操業されてきた。バーテラスは今回、同施設の独占管理権を持つことによって、世界的な製造基盤内での操業をより良く調整・統合することができる。株式買収合意は2010年11月30日に完了しており、NAACCの財務、操業上の関与は終了する。

バーテラスのリッチ・プレジオッチ最高経営責任者(CEO)は「われわれは10年間余り続いた合弁事業の成功で NAACCに感謝の意を表す。今回の取引はバーテラスの世界的成長戦略の重要な一歩である。中国における当社の事業プレゼンスが十分に成長したので、われわれはNRCC の独占所有権によって、ビタミンB3とシアノピリジンを含む当社製品と化学品ポートフォリオに対するアジアの需要増に対処することができると判断した」と語った。

バーテラスは現在、アジアにおける製造施設を拡大している。南通では3-シアノピリジン製造施設の建設が今夏に始まった。これはこの地域で栄養食品の製造能力を1万メートルトン増加し、ビタミンB3の世界第2位の供給元、世界最大手のシアノピリジン製造元として地位を保つ第1段階の投資である。

プレジオッチCEOは「南通ライリー・ケミカルズは、この種の最も効率的な施設の一つである。同社は操業上の最優良事例のリーダーであり、創設以来ほぼ完ぺきな安全記録を保持している」と述べた。

バーテラスのグローバル・オペレーションズ・グループは、同社の事業戦略と操業目標と一致する製造システム内の完全所有施設としてNRCCを同化する作業を進めている。バーテラスはこれまでNRCC合弁企業で雇用されていたすべての従業員を雇用し続ける計画である。

取引に関する詳しい情報は、同社ウェブサイト(www.vertellus.com)で親展の投資家向けサイト上に掲載されているフォーム8-Kで入手できる。

▽バーテラス・スペシャルティーズ社について
バーテラスは医薬品、パーソナルケア、栄養、農業各市場で使われる原料の製造に特化した特殊化学製品会社である。同社はピリジンとピコリン、専門ピリジン誘導体、DEET、ヒマシ油誘導体とシステム、シトラート高分子添加物とシステムの分野で世界最大のメーカーであり、ビタミンB3の製造では世界2位である。バーテラス社の強みは技術的に進んだ製造拠点を世界中に持っていることで、世界各国における従業員は700人近くになる。本社は米インディアナ州インディアナポリス。詳しい情報はウェブサイト(www.vertellus.com)を参照。


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