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スピリット社、エアバスA350XWBのスパーを初出荷

【キンストン(米ノースカロライナ州)11日PRN=共同JBN】商用航空機アセンブリーと構成部品の世界最大手独立系サプライヤーであるスピリット・エアロシステムズ社(Spirit AeroSystems Inc.)は11日、エアバスA350XWBプログラム向け前縁スパー構成部品である外部スパーの初製品を米ノースカロライナ州キンストンの同社施設から出荷した。

前縁スパーは固定前縁の一部である翼部品で、それぞれの翼は内部、中央、外部の6つの主要セクションで構成されている。11日出荷された外部スパーはスピリットが生産した最初のグループで、スパーの総重量の約8パーセントにあたり、全長約11・5メートルになる。スパー部品は100パーセントのカーボンファイバー素材で作られ、6つすべてを合わせて約1トン(1000キロ)となる。

残り5つのスパー部分は翌月からの出荷となる。

スピリット社のA350XWBスパー・プログラムのディレクターを務めるトム・グリーンウッド氏は「これは当社のキンストン施設から出荷した最初の生産部品である。この最初のユニットは、自動化された複合材製造技術とスピリット社社員の専門技術とを活用する当社の最新で最先端の施設で製造された」と語った。

スパーの各セットは、スピリットのキンストン施設から英スコットランド・プレストウィックにあるスピリットの欧州工場に出荷され、そこで固定前縁に組み立てられる。そこから英ウエールズ・ブロートンにあるエアバス工場に引き渡され、主翼ボックスに組み立てられる。

スピリットは2008年7月、A350XWBのスパーおよび固定前縁の設計・製造の契約をエアバスから受注した。スピリットはまた、A350XWBの複合材中央胴体セクションであるセクション15を設計、製造している。

http://www.spiritaero.com

▽スピリット・エアロシステムズ(Spirit AeroSystems, Inc.)について
米カンザス州ウィチタに本社を置くスピリット・エアロシステムズは、商用航空機アセンブリーと構成材の世界最大手独立系サプライヤーである。カンザス州にある施設のほか、オクラホマ州のタルサとマカレスター、ノースカロライナ州のキンストン、スコットランドのプレストウィック、英セームルズベリー、マレーシアのクアラルンプールに施設がある。フランスのサンナゼールで新しい製造施設を建設中である。米国での同社の中核製品には胴体、パイロン、ナセル、翼部品が含まれている。さらに同社は北米、欧州、アジアでスペアパーツ、メンテナンス/修理/オーバーホール(MRO)、フリート・サポートサービスを含むアフターマーケット顧客サポートサービスを提供している。スピリット・ユーロップはエアバスを含む多くの顧客向けに翼構成部品を製造している。


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