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広州交易会が終了、参加者減少も成約高は増加

【広州(中国)29日PRN=共同】中国最大の貿易見本市である第108回広州交易会が11月4日、成功裏に終了した。今回の交易会には世界208カ国・地域から20万612人のバイヤーが参加した。これは前回の第107回交易会に比べ2・38%の減少だが、昨年秋の交易会に比べると5・7%増えている。参加人数が最も多かったのは香港特別行政区で、次いで米国、台湾、イラン、ロシアの順。

今回の交易会では特に大きな問題は発生せず、海外からの訪問客は交易会で積極的に活動し、商談も良い雰囲気で行われた。第107回交易会と比べると、参加人数はやや減っていた。成約高は金融危機前の水準にはまだ達していないが、小幅ながら増加した。金融危機前に比べて、参加者が減りながら成約高が増えたのは珍しく、買い付け高を増やしたバイヤーが多かったが、需要が景気拡大ペースや、先行き不透明感の影響を受けていることを示している。また国によって国内市場の回復動向が異なっており、世界的規模での景気回復の基盤はまだ固まっておらず、引き続き先行きは不透明であることも示している。

広州交易会のスポークスマンを務めている中国対外貿易広州展覧公司総経理の劉建軍氏は、原材料価格の上昇と、人民元相場の先高観を背景に、輸出企業にとって商談交渉での圧力が非常に高まっていると指摘した。中国企業はここ数年、ブランドの確立やデザインの革新に努力を傾注。製品の研究開発や、環境保護問題に総じて重点を置いてきた。OEMからODMへの移行する傾向は非常にはっきりしている。

次回の広州交易会は来年4月から5月にかけて開かれる予定。


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