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低炭素が展示の花形、2010年中国ハイテク見本市

 【深セン(中国)22日PRN=共同JBN】11月16日に開幕した2010年中国ハイテク見本市(CHTF 2010)ではすべての参加企業が低炭素製品を展示しており、LED照明、電気自動車、低炭素ビル、環境保護、電気製品の廃棄物から作られたリビング家具など、新エネルギー、省エネルギーの低炭素事業ならびに製品が多く見られる。

 第1、第6ホールでは多様なタイプの電気自動車、ハイブリッド車が展示され、参加企業、業界のビジターの最大の関心事になっている。第1ホールの BYD(比亜迪汽車)展示エリアでは、ビジターの関心を引いていたのは新エネルギー技術、公共都市交通ソリューションで、その中には電気バス、プラグインハイブリッド車「F3DM」、全電気自動車「e6」、充電用のポールとキャビネットなどがあった。

 第7ホールでビジターの目を引いたのは竹で作られた低炭素住宅。この住宅の特徴はリサイクルする汚水浄化槽である。浄化された汚水は水洗トイレや草花の散布に使うことができる。屋根材は断熱機能を持つが、太陽エネルギーも提供することができる。ドアには特許を受けた省電力エアコンが使われている。特筆すべきことは、この住宅は何度も組み立て、解体が可能で、廃棄物が出ないことである。

 オークー・リン社(Aoke Lin Company)の展示ブースは「低炭素技術とグリーンな暮らし」と大書した看板が出ている。このブースには大きさの異なる生ゴミ分解装置が置かれている。家庭用タイプの装置は、小型一槽式洗濯機のサイズで食べ残しの野菜、残飯を入れるのに適した大きさとなっている。24時間たつと、残飯などは分解して灰色土になり、さらに20日間の自然発酵を経て自然有機質肥料になる。この肥料を植木鉢に入れれば、草花も良く育つことになる。

 香港理工大学の展示ブースのテーマも低炭素と環境保護である。同大学の製品も同じくグリーンで、完全電気自動車「マイカー(mycar)」、工業廃水を利用した分解性プラスチックの生産、使用済ガラスびんから作られた建設材料、太陽エネルギーの自動車エアコンなどがある。

 2010年中国ハイテク見本市の会場を歩くと、科学技術の力を使えば低炭素は人々の生活をより良くできることがはっきりと分かるものになっている。


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