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第3四半期も引き続き低下、中国自動車産業景気観測指数

 【北京21日PRN=共同JBN】中国国家統計局中国経済景気観測センターと、コンサルタント企業であるシノトラスト国際情報コンサルティング(新華信国際信息諮詢有限公司、本社:北京)は21日、ピークから低下はしたが、期待指数は上昇したとする今年第3四半期の「中国自動車産業景気観測指数」を共同発表した。発表内容は以下の通り。

 1、今年第3四半期の中国自動車業界動向指数は104・8(2001年=100)で、前期に比べ0・9ポイント低下した。第2四半期は前期比で小幅低下しており、その低下傾向が続いた。

 2、中国自動車産業の早期警戒指数は126・7で、前期に比べ6・6ポイント低下したが、依然として「警戒水域」にある。

 3、中国自動車産業の起業家期待指数は121・1で、前期に比べ7・6ポイント上昇した。

 4、中国自動車産業のディーラー・マネジャー指数は115・8ポイントで、前期に比べ24・1ポイント上昇した。

 今年第3四半期分の調査結果では、全体として以下の傾向のあることが分かった。

 1、中国自動車産業景気観測指数は低下したが、引き続き高水準の状態にある。

 2、関連経済指標(業界全体の利益など)の伸びは鈍化しており、生産や販売の伸びも妥当な水準に鈍化しつつある。

 3、自動車価格は低下しており、最終製品での資本占有率は再び上昇し、在庫圧力も高まりつつある。

 4、起業家期待指数、ディーラー・マネジャー指数がともに低下が止まり、反発していることから、起業家やディーラーは第3四半期の市場の実績に満足しており、第4四半期の見通しには楽観的だ。

 2009年第3四半期の水準が高かったベース効果があるため、今年第3四半期の動向指数は低めに出ているものとみられる。中国政府が行っていた景気刺激策の効果が次第に薄れており、今年末に刺激策が期限切れとなる前に、年末に向けての駆け込み需要で、引き続き中国の自動車市場は第4四半期もブームとなる可能性がある。

 ▽シノトラスト(新華信)について
 シノトラストは、中国におけるマーケティング、クレジットのソリューションの主要サプライヤーで、市場、消費者、企業の情報を集めて分析、管理して、情報とサービス、技術を統合した上で、マーケティング・リサーチ、企業情報、コンサルティング、データベース・マーケティング・サービスを提供している。シノトラストの詳細についてはhttp://www.sinotrust.cnを参照。


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