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マツダ、次世代エンジン発表 電気モーターなしで燃費30キロ

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SKYACTIV-G(写真・マツダ)
 マツダは20日、同社次世代技術の総称である「SKYACTIV(スカイアクティブ)」を発表。その中核となるエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシー技術のうち、電気モーターのアシストなしで燃費1リッター30キロメートルの次世代直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G(スカイアクティブ・ジー)」搭載の「デミオ」を2011年前半に発売すると発表した。

 スカイアクティブ・ジーは、高圧縮比エンジンの課題であったノッキング(異常燃焼)を克服し、量産用ガソリンエンジンとして世界で初めて高圧縮比(14.0)を実現した次世代高効率直噴ガソリンエンジン。高圧縮燃焼によりエンジンの効率を大幅に高め、従来比で燃費・トルクをともに15%向上した。

 そのほかの「SKYACTIV」技術については以下の通り。

1. SKYACTIV-G (スカイアクティブ ジー)
高圧縮比エンジンの課題であったノッキング(異常燃焼)を克服し、世界一の高圧縮比(14.0)を実現した次世代高効率直噴ガソリンエンジン

 ○量産用ガソリンエンジンとして世界で初めて高圧縮比(14.0)を実現
 ○高圧縮燃焼によりエンジンの効率を大幅に高め、従来比で燃費・トルクをともに15%向上
 ○低中速トルクの増大による実用域での使いやすさ向上
 ○高圧縮比を実現する4-2-1排気システム、キャビティ付ピストン、マルチホールインジェクターなどの採用

<SKYACTIV-D (スカイアクティブ ディー)>
 世界一の低圧縮比(14.0)の実現により、尿素SCRやNOx吸着触媒(LNT)などの高価なNOx後処理装置なしで、グローバルの排出ガス規制をクリアする次世代クリーンディーゼルエンジン。
 ○低圧縮比(14.0)により、従来比約20%の燃費改善
 ○2ステージターボチャージャーの採用により、低速から高速までスムーズでリニアなレスポンスと低速域、高速域の大幅なトルク向上を実現(最大回転数5200rpm)
 ○高価なNOx後処理なしでグローバルの排出ガス規制をクリアする高い性能を実現(欧州:Euro6、北米:Tier2Bin5、日本:ポスト新長期規制)

<SKYACTIV-Drive (スカイアクティブ ドライブ)>
 すべてのトランスミッションの利点を集約し、全域ロックアップによる高いトルク伝達効率を実現した次世代高効率オートマチックトランスミッション。
 ○DCT、CVT、従来型のATなど、すべてのトランスミッションの利点を集約
 ○ロックアップ領域を大幅に拡大し伝達効率の向上とマニュアルトランスミッションのようなダイレクト感を実現
 ○従来比4~7%の燃費向上

<SKYACTIV-MT (スカイアクティブ エムティー)>
 スポーツカーのような軽快で節度感のあるシフトフィールを軽量・コンパクトなFF用MTで実現した次世代マニュアルトランスミッション。
 ○ショートストロークと軽い操作性を両立
 ○構造の見直しにより大幅な軽量化とコンパクト化を実現
 ○コンパクト化により車体パッケージングの高効率化に貢献
 ○内部抵抗の低減による燃費の向上

<SKYACTIV-Body (スカイアクティブ ボディ)>
 「走る歓び」を支える高い剛性と、最高レベルの衝突安全性を実現した次世代軽量高剛性ボディ。
 ○高い剛性と軽量化の両立(従来比8%の軽量化、30%剛性アップ)
 ○高い衝突安全性能と軽量化の両立
 ○基本骨格を可能な限り直線で構成する「ストレート構造」と各部の骨格を協調して機能させる「連続フレームワーク」の採用
 ○接合方法の最適化と高張力鋼板の使用比率拡大による軽量化

<SKYACTIV-Chassis (スカイアクティブ シャシー)>
 「走る歓び」を実現する正確なハンドリングと快適な乗り心地を高次元でバランスさせた次世代高性能軽量シャシー。
 ○新開発のフロントストラット&リアマルチリンクサスペンションにより高い剛性と軽量化を両立(従来比14%の軽量化)
 ○サスペンション、ステアリングの各構成部品の機能配分を見直し、中低速域の軽快感と高速域の安心感、全速度域の快適性を高め、走りの質を大幅に向上


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