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ベルギー・アントワープ港湾局、港湾拡張に16億ユーロの投資計画

 【アントワープ(ベルギー)7日PRN=共同JBN】ベルギーのアントワープ港湾局理事会は7日までに、総額16億ユーロとなる長期(投資)財務計画(2011-2025)を承認した。この意欲的な投資計画によって、同港湾局は将来の発展に期待をかける。

 この投資計画は、同港湾局が近年とってきた持続的財務政策のおかげで唯一可能となる。アントワープ港湾局のエディ・ブルイニンスク最高経営責任者(CEO)は「これは最大限の利益を求めてはいない財務政策の結果であり、それによって経済危機の時期後ですら、この投資計画を実現するに十分な財務基盤を持てることになる。それは顧客にとっても、また優先的活動と投資を進める上でも極めて重要なことである」と語った。

 欧州第2位の港湾としてのアントワープの競争力を保持することは、この総合計画によって実体化され、先立つ数年と比較して年間投資額が倍増するこの長期計画によって一段と実現性を持つことになる。同港湾局は今後15年にわたり、港湾拡張(フェレブロイクドックとセフティンゲ開発区の開発)、港湾施設(左岸に第2の水門建設、ドック修復、カナルドックとワースラントカナルの改修)、機器(新しいサクション式しゅんせつ用はしけ、新しいタグボート、無動力船、プッシャー・バージ、ドック据え付けクレーン、移動式クレーンなどの購入)、建物などに16億ユーロを支出する。ゼネラルモーターズ(GM)のアントワープ工場に近い土地購入計画に追加的な支出、オーステルウィールのモビリティー・プロジェクト、アントワープ・スタジアム港への財政支援が計画されている。 GMの施設を利用することについて、港湾局はフランドル地方政府との協議に参加して、ある種の工業プロジェクトを策定する考えである。しかし、それはプロジェクト後方支援の目的にも使用されることありうる。

 港湾局の長期財務計画が承認された際に、港湾利用料(港湾税)の将来的水準のあり方に特別の関心が払われた。理事会は2011年の料率を2010年の水準に凍結することを決定済みである。

 ブルイニンスクCEOは「アントワープ港湾局サービスにかかる料率について、港湾利用者とは信頼されるパートナーであり続ける。港湾利用料について、魅力的だが現実的な料率を提案し続けることは重要な競争要因である。港湾の料率設定政策は、唐突な値上げあるいは値下げを伴う政治的配慮に変えるのではなく、継続性(必要に応じてインデックスとリンクして)が特徴であるべきだ」と語った。

 詳しい情報は以下のサイトを参照。
 http://www.portofantwerp.com/portal/page/portal/POA_EN/Actueel/Nieuws

 接触先は以下まで。
 Annik Dirkx, +32-3-205-23-09


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