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NTTドコモと共同開発で契約、米ワイスプライ社

 【アーバイン(米カリフォルニア州)31日PRN=共同JBN】ワイスプライ社(WiSpry, Inc.)は31日、同社のRF-MEMS(RF微小電気機械システム)技術に基づく携帯電話アプリケーション向けのチューナブル・フィルターを共同開発するため株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)との契約に調印したと発表した。両社は契約に基づき、新規かつ強化されたチューナブル・フィルターの設計・開発に向け連携するとともに、双方の専門的技術を利用する。ワイスプライはチューナブル(可変)なRF-MEMS技術を供給し、ドコモはシステムおよびアプリケーション技術を提供する。このプロジェクトは、携帯電話プラットフォームで使用するチューナブル・フィルターを開発することが期待されている。

 高性能なチューナブル・フィルターは、低コストかつ小型で向上した性能およびバッテリー寿命を実現する携帯電話およびメディア機器の新しい世代を切り拓く。ワイスプライのRF-MEMS技術を組み込んだ製品はまた、増強されたネットワーク容量および通話中断頻度の低減を通じ、より高性能となる恩恵も受ける。

 ワイスプライ社の最高技術責任者(CTO)であるアーサー・モリス博士は「ハンドセット内部にチューナブル・フィルターを利用する利点は、既存の流れを変えるものとして長い間分かっていたものの、利用可能なチューニング(可変)技術の性能とコストがこの課題に対応できていなかった。いまや革新的な設計と当社のCMOS集積のチューニング技術によって、この構想が実現に向け動き出している」と語った。

 ▽ワイスプライ社(WiSpry, Inc.)について
 ワイスプライ社は米カリフォルニア州アーバインに本社を置き、携帯電話、ラップトップ、無線データ通信製品の大手メーカー向けRF-CMOS集積回路および部品の設計・製造を行うファブレスのRF半導体メーカーである。ワイスプライ社はRF微小電気機械システム(RF micro-electro-mechanical systems、RF-MEMS)における同社の中核技術を活用し、画期的な無線システムオンチップ(SoC)MEMSベースのRFアーキテクチャーを創り出し、最近ではティアー1携帯電話メーカー数社に対し同社製品の出荷を開始した。ワイスプライのチューナブルなRF-MEMS機器によって、RFフロントエンドの開発が実現し、システム設計者はモバイル通信ネットワークの課題に応えるために必須のアーキテクチャー上の変革を達成することが可能となる。詳細についてはウェブサイトwww.wispry.comを参照。


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