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エンパイアステートビル、マルチメディアの環境保全展示会を公開

【ニューヨーク26日PRN=共同JBN】エンパイアステートビルは26日、同ビル2階のビジターセンターで総額200万ドルのインタラクティブでマルチメディアの環境保全展示会(sustainability exhibit)を公開し、この中で2009年4月にビル・クリントン元大統領とマイケル・ブルームバーグ・ニューヨーク市長が発表した2000万ドルかけるエネルギー改良プロジェクトを紹介している。今回の展示会の目的は、同ビルが受賞した改修計画の逸話を紹介することによって、毎年同ビルを訪れる数百万人にエネルギー効率の良いビルと、持続可能な生活実践が地球に与える好影響について知ってもらうことにある。エンパイアステートビルは、この計画が完了すれば、総エネルギー使用を38パーセント、エネルギーコストを年間440万ドル、向こう15年間で二酸化炭素排出量を10万5000トン、それぞれ削減する。

このリリースに関するマルチメディア資料は以下のウェブサイトを参照。
http://multivu.prnewswire.com/mnr/empirestatebuilding/45310/

エンパイアステートビルのエネルギー改修計画を開始するにあたり、効果的で魅力ある環境保全の展示会を作ることで、シアトルを本拠とするデザイン会社のホーノール・アンダーソンが選ばれた。この思考を刺激する展示会で、訪問者は技術的な改修の話ではなく、エンパイアステートビル、ニューヨーク市、地球の脈絡の中で、エネルギー効率に関する話題を紹介する分かりやすくて説得力に富む展示会を見聞できる。活気あふれる展示会では、物理的工芸品と印象的な技術および完全一体化されたデジタルと彫刻の要素とが組み合わさり、インタラクティブで博物館所蔵にも匹敵する品質を備えた展示品を作り出し、訪問者を啓もうし楽しませながら有名な展望台へといざなう。

エンパイアステートビル社のアンソニー・A・マルキン氏は「エンパイアステートビルはこの4月、環境上の持続可能性を目指して既存の構造物を改修する先駆的プロセスに参加することを発表した。このプロセスは、エンパイアステートビルのエネルギー消費と環境影響を削減し、世界の商業ビルが踏襲できるモデルを提供することが目的である。ビジターセンターでこの日公表した環境保全展示会は、エネルギー改修プロセスと商業および個人の持続可能性の実践が与える好影響について数百万の訪問者に紹介し、その気になってもらうために作られた」と語った。

この展示会を作るために、ホーノール・アンダーソン社のデザインチームはエンパイアステートビル全体の現存の構成要素を調和させ、同ビルの象徴的な特徴とアールデコ伝統とを反映する空間を構築した。詳細なグラフィック図、統計、インタラクティブ・スクリーンとならんで、物語を紹介する15台のスクリーン、18台のビデオプレーヤー、4台のプロジェクターの案内によって、訪問者はインタラクティブで定型化された展示会を見聞する。

訪問者が展示会場に入ると、変形自在の立方体が環境保全のトピックを紹介する。この立方体は、エンパイアステートビルで実現されている持続可能な世界モデルがもたらす範囲、展望、恩恵のほかに、エネルギー効率の悪い商業ビルが環境に与える悪影響について、図解を使い詳細に説明する。訪問者が展示会場を移動するにつれ、エンパイアステートビルで実施されている8つの主要改修イニシアチブのそれぞれを学ぶことになる。例えば、一つのディスプレーはビルの暖房、冷房、換気の巨大システムを改修することによってエネルギー消費がいかに削減されるかを実証する。多数の人々が日常生活を少し変えるだけで地球にいかに大きな影響を与えるかを伝えることによって、訪問者は自らの生活の機会を通じてエネルギー効率達成の方法を学ぶことになる。

さらにモバイル・アプリケーションのプログラムが開発され、訪問者はビル訪問の後でも情報を取得することが可能である。このアプリケーションにアクセスするには、QRコードが展示会のあらゆる場所に表示されており、入場の際には補足的、インタラクティブで、かつ教育的なコンテンツを提供する。

この環境保全展示会は、エンパイアステートビル改修計画の構想を明確にしている。エンパイアステートビルは2009年9月、クリントン気候イニシアチブ、ジョンソンコントロールズ、ジョーンズ・ラング・ラサール、ロッキー・マウンテン研究所とともに、同ビルを現代の環境水準に引き上げるために、象徴的なランドマークへの再投資を目指し、明確なビジョンを備えた世界モデルの詳細を発表した。エンパイアステートビルは革新性の責務を先導し、世界中の既存ビルが先例として見習う基礎を築いた。エンパイアステートビルはごく最近、このイニシアチブによって、商業ビルのエナジースター格付けで100点満点で90点を獲得したほか、サステーナブル・ビルディング・インダストリー・カウンシル(SBIC)の2009年SBICグリーン賞の1位となった。

エンパイアステートビルの環境保全展示会は、午前8時から午後2時まで2階のビジターセンターで毎日オープンしている。エンパイアステートビルの環境保全イニシアチブおよび同ビルの改修に関する詳細はウェブサイトhttp://www.esbsustainability.comを参照。

▽エンパイアステートビルについて
マンハッタンの中心にそびえる高さ1454フィートのエンパイアステートビルは「世界で最も有名なオフィスビル」である。インフラ、公共エリア、アメニティーに対する新たな投資によって、エンパイアステートビルは世界中のさまざまな業界分野の一級のテナントを引き寄せてきた。この摩天楼の堅実な放送技術はニューヨーク・メトロポリタン市場の主要なテレビ、FMラジオ局すべてを支えている。エンパイアステートビルは米国建築家協会が行った投票で米国で最も好まれるビルに選ばれた。エンパイアステートビル展望台は世界で最も愛されているアトラクションであり、この地域で一番の観光スポットである。エンパイアステートビルについての詳しい情報はwww.esbnyc.comへ。

▽ホーノール・アンダーソン(Hornall Anderson)について
ホーノール・アンダーソンは、研究重視、創造性あふれるビジネス・ソリューションに特化した有力なブランドデザインおよびインタラクティブな企業である。同社は1982年に創設され、フォーチュン100社から新興成長企業に至るさまざまな顧客にサービスを提供している。ホーノール・アンダーソン(http://www.hornallanderson.com)はオムニコム・グループ社(Omnicom Group Inc.、http://www.omnicomgroup.com)の一部である。


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