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東芝、米フォードにHVモーター供給 米国に生産拠点を新設

 東芝は23日、米フォード社に対し、2012年から量産開始するハイブリッド車(HV)向け駆動用モーターを供給することを発表した。東芝にとってフォード社にHEV向け量産部品を直接納入するのは本契約が初めて。

 東芝ではこれを機に、国内生産拠点に加え、駆動用モーター生産では初となる海外拠点を東芝インターナショナル米国社(米国テキサス州ヒューストン)内に新設する予定。今後、米国自動車市場におけるHV、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)などの環境車両の需要拡大に対応するため、米国市場向け供給体制の強化を図る。

 現在、地球規模での温暖化防止の観点から、HV、PHV、EVなどの環境車両に対する関心が高まっており、自動車メーカー各社も注力している。今後、環境車両向けの駆動用モーター市場はグローバルに拡大していくことが予想され、市場規模は2009年度の約500億円から2020年度には約1兆円に成長することが見込まれる。

 東芝では、自動車関連事業の海外展開を加速し、同事業全体で2015年度に約7000億円の年間売上高を目指す。


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