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三菱重工、広島・観音工場内の大型機械組立工場完成

三菱重工
完工した大型機械組立工場(三菱重工)
 三菱重工業は19日、機会事業部観音工場(旧広島製作所=広島市西区)に建設を進めてきた大型機械組立工場が完工し、同日、本格的な生産を始めたと発表した。工場建設は、製鉄機械およびゴム・タイヤ機械の大型部品の加工・組立能力を増強するためで、年間生産能力はコンプレッサ、製鉄機械ともに約20%拡大され、ゴム・タイヤ機械は大型機への対応能力が向上した。

 新工場はそれぞれの製品に特化した大型機械品専用の加工・組立エリアを新設したもので、同社工作機械事業部製の大型複合加工機などを導入。コンプレッサについては、加工・組立から試運転まで一貫した生産ラインを構築して、急増する超大型エチレンプラント向けコンプレッサやガス田向けコンプレッサ・モジュールの生産能力増強を図った。また、製鉄機械については、圧延・厚板ハウジングの組立エリアを増設して、組立能力を強化。さらにゴム・タイヤ機械については、超大型加硫機の加工・組立機能の充実を図っている。建屋面積は7921平方メートル。最大クレーン吊り能力は500トン。

 コンプレッサ、製鉄機械については、これまでも加工・組立棟を共用して生産してきたが、それぞれの需要が増加する中で、両製品同時に操業を拡大するには手狭となっていた。今回の新工場は、それぞれ専用の加工・組立エリアを整備することでこれらのネックを解消したもので、各製品の大型部品の内製力を強化するなどして事業基盤の拡充を図ってる。

 コンプレッサ、製鉄機械、ゴム・タイヤ機械の需要は、一昨年の金融危機以降、一部に減速傾向が見られるものの、中長期的にはいずれも拡大していく見通し。同社では、今回の大型機械組立工場の竣工を機に、これら伸長する国内外の需要に向け、一層積極的に事業を展開していく。


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