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積水化学、中国でメディカル事業強化へ 子会社2社統合

 積水化学工業・高機能プラスチックスカンパニーは、中国におけるメディカル事業関連子会社2社を統合すると発表した。これまで、真空採血管を、現地法人との合弁企業である北京積水創格医療科技有限公司、臨床検査薬は、上海達伊医智商貿有限公司を通じて事業を展開してきたが、両部門の売上拡大に伴い、体制強化を図ることで一層の事業拡大を狙う。統合手続きは今年9月に完了し、2013年に売上高30億円を目指す。

 積水創格では、真空採血管の製造・販売を行い、北京工場のほか、中国各地に営業拠点を有し、アジア諸国への輸出も含めて順調に売上を拡大している。また、上海達伊医智では、積水メディカルが輸出した検査薬について、現地販売代理店の活動支援を行い、近年においては、中国検査薬市場の成長を背景に、毎年輸出額が増加を続けている。

 今後、更なる事業拡大が見込めることから、積水創格と上海達伊医智を統合し、積水創格の組織を母体とする中国の主要拠点と位置づけ、これまで以上に現地に密着した体制を構築することで顧客サービスの強化を図り、中国におけるメディカル事業の拡大と経営の最適化を図る。

 統合に伴い、昨年12月に、積水創格の中国側合弁パートナーから15%の出資持分を譲り受け、積水化学の出資比率を85%から100%へと変更。更に中国の医療業界における一貫したブランドイメージの構築とプレゼンスの向上を図るため、今年2月に積水創格の社名を「積水医療科技(中国)有限公司」に変更した。

 また、統合会社では、真空採血管に加え、新たに臨床検査薬の輸入・製造・販売を開始する。


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