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エアバス、日本航空機需要は571機と予測、今後20年間で

 欧州航空機製造大手のエアバスは2日、2009年から2028年にかけて約570機の新造旅客機および貨物機が日本の航空会社に引き渡される見込みであることを発表した。金額にすると1060億米ドルになる。また、日本において、エアバスの最新大型機A380のような400座席以上を装備する大型航空機の需要は約100機と予測している。

 日本における新造航空機の需要571機のうち、単通路型機が169機、2通路型機が304機、大型機が98機。新造旅客機の合計が518機で、新造貨物機は53機の需要を見込んでいる。

 エアバスのローラン・ルオーマーケット・プロダクト・ストラテジー担当シニア・バイス・プレジデントは、「2020年までに日本の国際路線のうち30路線に大型機が就航するだろう。これは日本を出発地とした国際航空輸送量の41%にあたる。我々は、最新で広々とした環境効率の高いA380のような大型機が100機近く、日本と世界の主要都市を結ぶ路線で運航されることを予測している」と述べた。さらに「ハブ化戦略を採用することによって日本の航空輸送需要がますます増加する可能性がある。A380は日本の航空会社にとってその需要に対応することのできる航空機といえる」と付け加えた。

 エアバスの予測では、日本の国内および国際路線における輸送需要と経年化した航空機の代替のため、304機の2通路型機が必要になるとしている。これに対応するのがA330ファミリーや開発中の次世代中型機A350XWBである。両機とも経年機の代替となり、日本から欧州、あるいは北米路線での運航コストを大幅に削減することができる。

 日本における単通路型航空機の需要は169機あると見込む。これに対応するのはベストセラー機として支持されるA320ファミリー。主に国内および地域路線向けの運航に適している。

 エアバスは日本の航空貨物輸送も成長し続けることを予測している。現在日本には合計29機の貨物専用機が運航されており、2028年までにはその数が3倍以上の95機に増加するであろう。旅客機から貨物機への改修機を除いた新造貨物機の需要は合計で53機とみている。


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