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考えるだけで情報伝達のインターフェース、オーストリアの企業が発表

 【シードルベルク(オーストリア)9日PRN=共同JBN】世界中の研究者は20年以上にわたり、脳コンピューター・インターフェース(BCI)の開発に携わってきた。このインターフェースは脳とコンピューターとを結ぶ直接の情報チャンネルである。

 BCIシステムを使用すれば全身不随の患者は、精神の活動だけで身の回りにある機器とコミュニケーションし、機器をコントロールすることが可能となる。一部の患者はここ数年間にわたり、日常生活の中でこのBCI システムの使用について研究者自身から指導を受けてきた。そして今、オーストリアの企業であるg.tecメディカル・エンジニアリング社(g.tec medical engineering GmbH)は患者が使用可能な初のBCIを市場に出した。

 脳波をよりどころとするスペリングシステムは「インテンディクッス」(intendiX)と呼ばれ、ユーザーはスクリーン上にある目当ての符号に注意を向けるだけで、表示板から(文字、記号などの符号)キーを選択することが可能である。

 患者はこの方法でメッセージや指図を書くことができる。インテンディクッスは記入された文書を読み上げ、それを印刷したり電子メールのメッセージにコピーしたりできる。このシステムは技術者の手伝いがなくても使用できるように設計されており、介護人による設置と操作が可能である。大半のユーザーにとって、インテンディクッスはほんの数分のトレーニングを受ければ極めてスムースに動作する。

 付随の患者にとっては、このシステムはあらゆる固有のケースで試され評価されなければならない。このためg.tecは患者と病院に対し、このシステムのレンタルを提供している。g.tecは生体信号とBCI研究のハードウエアおよびソフトウエア両方を提供し、長年にわたり世界中の有力な研究グループと積極的に協力している。

 このシステムについてはウェブサイトhttp://www.intendiX.comを参照。
 BCIに関する情報はウェブサイトhttp://www.gtec.at/products/g.BCIsys/bci.htmを参照。


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