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米ボーイング市場予測、北東アジアは今後20年間で17兆円

 航空機製造大手の米ボーイングが先月下旬に発表した、今後20年間の北東アジア地域における民間航空機需要は、機数ベースで約1200機、金額ベースでは約1900億ドル(約17兆円)と予測している。世界市場においては機数ベースで2万9000機、金額ベースでは3兆2000億ドル(約289兆円)と試算している。

 予測を発表したボーイング民間航空機部門マーケティング担当のランディ・ティンゼス氏は「世界の航空業界は非常に不安定なビジネス環境にある。世界経済は停滞しており、旅客数、貨物量は減少、燃料価格も不安定な状況。経済不況は底を脱し、回復傾向にあることはデータが示しているが、世界的な景気回復への道は長く、またスローな過程となり、航空会社は、引き続きこの現実に対応していくことになるだろう」と見解を示した。

 この中で同氏は日本とEU経済の回復が他諸国よりも遅く、08年のレベルにまで回復するのは2013年頃になると予測。そうした背景から、地域の航空需要にも影響しているとし、航空需要の世界平均の成長率4.9%に対し、北東アジア市場の伸びは約4.3%に留まる、と予測。北東アジア向けの航空機デリバリーについては約6割が市場拡大によるもので、残りは既存機からの代替によるものと見込んでいる。

 しかし、アジア太平洋地域全体は長期的に航空需要の順調な伸びが予測され、今後20年間にわたる成長率は年率で6.9%と試算している。

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