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米ボーイング、787型機の第2最終組立ラインを決定

ボーイング
決定したノースチャールストンの第2最終組み立てライン(写真・ボーイング)
 航空機製造大手の米ボーイングは先月29日、次世代航空機787型機プログラムの最終組立第2ラインの設置場所に、米サウスカロライナ州ノースチャールストンに決定したと発表した。ボーイングは製造レート増加計画を進め準備を続けてきた。同施設では、最終組み立てに加え787型機のテストやデリバリーも携わる。

 ボーイングのチャールストン施設では、現在787型機の胴体後部の組み立て、システムの取り付けを行っており、ボーイングが50%出資するグローバル・エアロノーティカは、他の機体製造パートナーによって製造された胴体部位の接合を担当している。

 ボーイング民間航空機部門の社長兼CEOのジムオルボー氏は「787-9型機の導入、および787型機全体での月産10機体制を整え、顧客航空会社の要望に応えるステップを着実に進めている」と前置きした上で、「ワシントン州シアトルが民間航空機部門の本部はであることには変わりはない。エバレット工場では引き続き、787型機を含めた民間機の設計と製造を行う。シアトルは既存機だけでなく、将来のプロダクトに対しての大きな可能性を潜めており、この地へのコミットメントは変わるものではない」と、改めてシアトルが重要な場所であると強調した。

 787型機は、2003年のローンチ以来、現在までに55社の航空会社から840機を受注している。787型ファミリーは、座席数は200~250、航続距離は8200海里(1万5200キロ)の性能を有し、より高い効率性、より軽減した、より少ない排ガス量とともに、旅客には世界中のより多くの都市への直行便を可能とする利便性や客室内の快適性も提供する。

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