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米サーベラス・キャピタル、あおぞら銀行への投資継続

 【ニューヨーク6日PRN=共同JBN】サーベラス・キャピタル・マネジメント社(Cerberus Capital Management, L.P.)は6日、サーベラスとその関連企業が保有するあおぞら銀行(本店:東京都千代田区)の株式の一部を売却する準備を進めているかもしれないとの市場のうわさに関連して同行へのコミットメントを再度表明した。サーベラスはこの投資について前向きの長期的観点を維持しており、公開市場であおぞら銀行の株式を売却する計画はまったくない。

 サーベラス・キャピタル・マネジメントは創設以来、過小評価された状況での投資に集中する戦略を追及してきた。例えば、同社の主力機関投資家向けファンドであるサーベラス・インスティテューショナル・パートナーズIVはこの戦略を積極的に採用してきており、(市場価格は)2009年の年初から20%強上昇した。このバリュー投資戦略と合致する形でサーベラスはあおぞら銀行への投資を過小評価資産への長期的戦略投資と考えている。

 サーベラスのマネジングディレクター、ティモシー・F・プライス氏は「サーベラスは依然としてあおぞら銀行にコミットしており、同行を過小評価資産と見ている。サーベラスは投資家にとって合理的なものに対する投資を行うための数十億ドルのフリーキャッシュを既存のファンドや銀行口座で手元に置くなど大きな流動性を有しており、今年の夏は大きな新ファンドをまとめた。これまで言ったように、サーベラスはいつ、いかなる理由でも、いかなる資産も売却する圧力を受けていない。われわれはさらなる投資機会を積極的に待ち望んでいる」と語った。

 サーベラスの2000年の初期投資はあおぞら銀行が一時的な国有化から抜け出し再生計画を策定する役に立った。2003年にサーベラス・NCB・アクイジション社(Cerberus NCB Acquisition, L.P.)は過半数のあおぞら銀行普通株を取得し、現在は約55%を保有している。サーベラスとその関連会社は約10年間、同行への投資家になっている。

 ▽サーベラスについて
 1992年に設立されたサーベラス・キャピタル・マネジメント社はその関連会社と共に、ファンドや銀行口座で運用資産約240億ドルを有する世界の主要民間投資会社のうちの1社である。同社は投資・業務専門家チームを通じて、過小評価された企業を長期的成功と価値創出に向けた業界リーダーに転換することを助ける金融リソースと業務の専門知識を提供する。サーベラスはニューヨーク市に本社があり、米国、欧州、中東、アジアに関連子会社や相談所がある。同社に関する詳しい情報はwww.cerberuscapital.comで閲覧可能。


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