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銀行プラットフォームでシティと提携、マイクロソフトのGTS

 【香港15日PRN=共同JBN】マイクロソフトとシティのグローバル・トランザクション・サービス(GTS)は15日、シティバンクが新しく立ち上げた企業、金融機関、公共部門顧客向けでホワイトラベル・ビジネスモデルに最適化した次世代電子バンキング・プラットフォームのシティダイレクト(CitiDirect、登録商標)BEをサポートする複数年にわたるイニシアチブで協業すると発表した。

 シティとマイクロソフト製品・サービス・チームとの電子バンキング・プラットフォーム構築に関するユニークな協業は、証明済みのマイクロソフトの技術を利用している。シティは世界100カ国以上に広がるグローバルネットワークを持っており、この協業から恩恵を受けることになる。なぜならシティダイレクトBEプラットフォームは、プラットフォーム・エンジニアリング、独立系ソフトウエアベンダー・コミュニティの開発、製品ライフサイクル管理に関するマイクロソフトの専門知識を十分に利用しながら、シティのクラス最高のサービス提供と広範な地理的カバー領域から収益を上げるのに役立つからである。シティダイレクトBEは、マイクロソフト・オフィス・シェアポイントサーバー2007を利用して高度な分析能力、シティの電子銀行口座管理(eBAM)サービスなどのセルフサービス・モジュール、顧客の事業に影響する最新トレンドや経済ニュースに関する専門的洞察を提供する豊富なメディアを含み、単なる取引を超えて競争の基準を引き上げることになる。新しいプラットフォームは設計で顧客中心のアプローチを採用し、顧客により大きな視認性と充実したオンライン・バンキング体験を作り出す顧客の事業プロセス全般の管理を提供することに焦点を置いている。

 シティのイノベーション担当最高責任者で可能性・情報商品グローバル責任者のゲーリー・グリンワルド氏は「当社の機関投資顧客は、より大きな透明性と運転資金フロー全般の管理を彼らに提供し、流動性を増加させ、財務とサプライチェーン・プロセスの効率を改善するバンキング・プラットフォームと技術を要求している。挑戦的世界経済と信用収縮環境がこれらの要求に対応した総合的解決策を求めることにつながっている。当社最高の顧客とともに、われわれはこれらの要求にあったシティダイレクトBEを作り上げた。これは企業と同様に銀行向けであり、彼らは直接的なIT経費を削減しながらも、ホワイトラベル・ベースで自社ブランドとしてこの革新的サービスを自らの顧客に提供できる」と語った。

 マイクロソフトのワールドワイド・フィナンシャルサービス副社長であるスーザン・ハウザー氏は「今回の提携は統合的な顧客体験を推進するという当社の企業市場戦略に沿ったものである。この協業はマイクロソフトにとって、金融サービス機関がよりよい顧客に直結した体験を実現するのを助けるというユニークな機会である。その理由はシティがエンジニアリングの先駆者が集まるバーチャルなラボにアクセスでき、企業商品ロードマップ全般に直接影響力を持つからである」と述べた。

 サービス指向アーキテクチャー(SOA)とオープンスタンダードに基づくシティダイレクトBEプラットフォームは以下のような主要機能を持つ。

 *協業的革新:シティのGTS組織とマイクロソフト製品・サービス・チーム間のユニークなエンジニアリング協業によって世界の金融サービス全体に革新性を促進する。
 *標準:マイクロソフトとシティは業界における標準と同様に積極的にSOA採用を促進している。

 *敏捷性:ウェブ2・0技術に基づきシティのポータル・インフラとモジュラー技術によって顧客はかなりの程度のカスタム化と利便性が与えられる。この強化された柔軟性によって他銀行に対するプラットフォームのホワイトラベル化ができるようになる。
 *運用上の効率:シティのホワイトラベル化サービスによって、呼応する銀行は自行のブランド名でシティの業界をリードする財務とトレードサービス・プラットフォームをできる。これによって同行はシティの地理上の広がりと規制上のコンプライアンス、バックエンド処理から恩恵が受けられる。

 タワーグループのバンキング調査責任者であるジム・エッケンロード氏は「グローバル・トランザクションサービス事業部門は、ユーザーのために過去数年にわたってばらばらで最適化されていない体験に取って代わって、企業顧客ユーザーに対応したスムーズで統合したインターフェースにするためポータル技術に大きな投資を行ってきた。これらの銀行は事業のインソーシングを通じてさらなるボリュームを積極的に追求するため行った規模、専門知識、技術への投資を利用している。タワーグループはこれが(当事者双方に利益となる)ウィンウィン物語であると考えている。なぜなら中間の銀行は彼らのホールセール・バンキング商品セットを拡大でき、展開に伴う危険や資本支出を最小限にしながら経験ある第三者を通じて高度なトランザクションサービスを提供できるようになるからである。それより大きな銀行にとってはホワイトラベル商品を提供することによって世路大きな顧客ベースにわたって商品提供のコストを分散させながら収益チャンスを生み出すことになる」と指摘した。

 シティダイレクトBEは戦略的企業戦略をサポートするため開発中やリリース中のマイクロソフト製品を逐次利用していく。マイクロソフトはシティダイレクトBEに対し一連のサービス、アプリケーションを提供する。

 システムユーザーはマイクロソフト・シェアポイントサーバーによるメディア機能、ビジネスインテリジェンス・プラットフォーム、モバイル支払い機能の統合から恩恵を得るし、シティの中間部門と取引部門の所有総コストを引き下げる技術からも恩恵を受ける。

 シティダイレクトBEは現在次の18カ月から24カ月にわたる二次的リリース段階を控えた形で立ち上がっており、ホワイトラベル・ビジネスモデルをサポートし、総所有コストを最小化するためゲートウエー、検索、分析、モビリティ、リッチメディア、プラットフォーム最適化、リエンジニアリングとしてマイクロソフト・オフィス・シェアポイント・サーバー2007が含まれることになる。

 シティの機関投資顧客グループ部門であるグローバル・トランザクションサービスは統合された現金管理、トレード、証券、ファンドのサービスを世界の多国籍企業、機関投資家、公共部門に提供する。シティのグローバル・トランザクションサービス・ビジネスは世界100カ国以上に広がるネットワークを持ち、6万5000以上の顧客をサポートしている。2009年第2四半期現在、同部門は平均2880億ドルの債務バランスと11兆1000億ドルの預かり資産がある。

 ▽シティ(City)について
 大手グローバル金融サービス企業のシティは約2億の顧客口座を持ち世界140カ国以上で営業している。シティコープとシティホールディングスを通じてシティは消費者、企業、政府、政府、機関に消費者バンキング、クレジット、企業・投資バンキング、証券仲介、資産管理を含め広範な金融商品とサービスを提供している。詳細はwww.citigroup.comもしくはwww.citi.comを参照。

 ▽マイクロソフトの金融サービスについて
 マイクロソフトの金融サービスグループは、金融機関が顧客、従業員、運営体験が変換し彼らが市場シェアと収益性を上げるチャンスを最大化することができるのを援助するソフトウエアを提供している。マイクロソフトのソフトウエアは金融機関内、ならびにアドバイザー・プラットフォーム、チャンネルリニューアル、保険バリューチェーン、企業危機管理、コンプライアンス、支払いという重要拠点に全体の人員、IT担当者が力を持つよう手助けする。マイクロソフトとパートナー提供のソリューションの結合によって顧客は自分の従業員がデータを深く読み取り、アイデアを行動に転換し変化を機会に変えることを可能にする。マイクロソフトの金融サービスグループに関する情報はhttp://www.microsoft.com/financialservicesを参照。


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