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米タイヨウ・ファンド、アルバック株式を5%超取得

 米タイヨウ・ファンドは11日、太陽電池製造装置を手掛けるアルバックの株式持分を5%超取得し、同社第2位の大株主になったと発表した。

 タイヨウ・パシフィック・パートナーズの最高経営責任者(CEO)兼マネジング・パートナーであるブライアン・K・ヘイウッド氏は「アルバックの専門分野であるLCDとSPEで培った経験とノウハウを活かし、現在注目を集める太陽電池セル、LED、タッチパネル、そしてハイブリッド自動車関連といった市場へ参入するという、経営陣の先見性に強い感銘を受けている」と話した上で、「アルバックは、様々な代替エネルギーに関する製造装置のグローバルリーダーとして、今後より一層資本と頭脳が投下されると予想されるそれら新規領域で、大きなメリットを享受できる有利なポジションを確立している。同社は近い将来訪れるエキサイティングな状況を目の前にしており、経営陣が引き続き株主のために価値を創造していくものと確信している」と述べた。

 一方、アルバックの諏訪秀則社長は「タイヨウファンドは株式を長期的かつ友好的に保有する投資家の一つであると認識している。数ある優良企業の中で、当社を投資先として選択していただいたことに誇りを感じている。今後は、太陽電池などエネルギー・環境関連に積極展開するだけでなく、今までに蓄積した装置製造ノウハウ及び真空技術を活かし、「脱装置・脱真空」を重点施策に掲げ事業拡大を図っていきたいと考えている」とコメントした。

 タイヨウ・ファンドは、2003年7月に米国最大の公的年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)から2億ドルの出資を受けて設立された。ファンドの現在の運用資産残高は12億ドルを超える規模に達しており、運営は、タイヨウ・パシフィック・パートナーズLPとWLロス&カンパニーLLCが共同で行っている。

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