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グレー・グループ、アジア太平洋市場の最新調査報告

 【シンガポール30日PRN=共同JBN】有力なマーケット・コミュニケーション会社のグレー・グループ・アジア・パシフィックは30日、アジア太平洋地域の16の国・地域の人々の希望と夢を調査する「2009アイ・オン・アジア(アジア観察)」最新報告書を公表した。

 グレー・グループ独自のイニシアチブである「アイ・オン・アジア」は、現在ならびに将来におけるブランド設定と(伝達すべき)情報を方向付ける有力で潜在的なトレンドと人間の真相を究明することを目標としている。この調査はアジア人の三つの生活の分野、すなわちライフスタイル、現在および将来の願望、消費と(伝達すべき)情報を分析している。

 「アイ・オン・アジア」はトレンドの毎年恒例の予測判断材料として認知され、仕事、家族、懐具合、環境、価値観に関する考え方など、幅広いトピックを詳しく調査することによりアジアの人々が生活に何を求めているかを理解することで、彼らにより近づいている。

 グレー・グループはことし、アジア域内で成功するブランドに裏打ちされたビジネスを構築することを求める事業主やマーケティング担当者にとって極めて重要な焦点となる一連の「着眼点」を特定した。重要な調査結果は以下の通りである。

 - 楽観主義:アジア人は不確実性が増大しているにもかかわらず将来に関して楽観的である。
 - 将来の懐具合:アジア人は家計に不安を持ち、将来のために積極的に貯蓄している。
 - アジアのブランドの動き:5つの明確なセグメントが同地域で識別された。
 - CFO:最高家族責任者(CFO)としての母親は役割の多様性のために新たな課題と葛藤に直面している。
 - 小売:景気後退の結果として、極度の節約型ショッピング行動が台頭している。

 2009年の調査としてグレー・グループはまた、現在のセンチメントが多様な文化およびチャンネルの中でショッピング行動に駆り立てるのかを明確に示す綿密な小売民族誌的調査を実施した。

 今回で4年目となる「アイ・オン・アジア」は、オーストラリア、バングラデシュ、中国本土、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、スリランカ、台湾、タイ、ベトナムの3万3000人以上にインタビューした。

 グレー・グループ・アジア・パシフィックのニルビク・シン会長兼最高経営責任者(CEO)は「われわれが生きている急進展する時代は、人々とブランドに焦点を合わせることを余儀なくさせる。アジアの人々は日常生活の中にシンボルと、より深い感情と心理面での利得を捜し求めている。マーケティング担当者は、革新的で目立ち、かつインパクトの強いメッセージを発するために、彼らが将来の生活に求めるものだけでなく、彼らをやる気にさせるものをより詳しく調べることによって、これに応えなければならない」と語った。

 会長はまた「これまでになく、マーケティング担当者は、マーケットが立ち直る新たな機会に備え、人々の進化する考え方と行動を理解する必要がある。グレー・グループの『アイ・オン・アジア』報告書は、顧客の意見を聞き、心が通ったつながりを構築することで事業主がこのアジア世紀でブランドを区別化することができるとの発想に基づき確立されている」と述べた。

 「アイ・オン・アジア」についての詳細はwww.greyeyeon.asiaを参照。新たな「着眼点」は今年いっぱい公開される。

 ▽グレー・グループ(Grey Group)について
 グレー・グループは世界最大のマーケティング・コミュニケーション企業に入っている。親会社はWPPである。グレー・グループは世界96カ国の154都市で432のオフィスを運営している。グレー・グループはブランドの潜在力を加速する大きなアイデアを提供することに専念しており、グレー・グループの全サービスにはグレー(広告)とG2(マーケティング活性化)が含まれる。グレー・グループはアジア太平洋地域で17カ国29都市をカバーしており、全体で2000人以上のスタッフがいる。グレー・グループ・アジア・パシフィックに関する詳細は

 www.greygroupasiapacific.comを参照。

 ▽調査方法
 手順には2つの要素がある。
 (1)態度、価値、行動を評価する定量調査
 同一の質問表が、すべての国・地域でWWPの関連調査会社であるカンター・グループ(Kantar Group)による現地調査方式で使用された。量的な焦点は次の3分野である。
(a) 人々が現在および将来の生活について考え方を理解する。
(b) アジアにおける卓越したブランドの構成要素は何かを理解する。
(c) アジアの人々が商品販売と広告に求めているものを理解する。
 (2)アジア太平洋地域で違った小売チャンネルについて人々がどのように思うかに焦点を合わせた民族誌的調査
 国および地域:
 - 16市場:オーストラリア、バングラデシュ、中国本土、香港、インド、インドネ   シア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、   スリランカ、台湾、タイ、ベトナム
 データ収集:
 - インターネットと対面
 - 8100以上の回答を標本抽出
 - 450件の綿密な民族誌的インタビュー
 回答基準と標本サイズ:
 - 18歳から65歳の個人(男性と女性)
 - 国・地域につき500以上のN(母集団)


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