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エアキャップとワハ・キャピタル、エアベンチャーに折半投資

 【アムステルダム21PRN=共同JBN】エアキャップ・ホールディングズ社(AerCap Holdings N.V.、NYSE:AER)は21日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビに本社のある投資持株会社ワハ・キャピタルPJSC(ADX:WAHA)がエアベンチャー(AerVenture Limited)社の50%株式を取得することで合意したと発表した。残りの50%株式はエアベンチャーの親会社であるエアキャップが保有する。両社はエアベンチャーに併せて総額2億7000万ドルの株式投資をするとコミットしている。

 この合弁事業契約は同日、ワハ・キャピタルのサレム・ラシッド・アル・ナオイミ最高経営責任者(CEO)とエアキャップのクラウス・ハイネマンCEOによってアブダビで調印された。

 新しいエアバス320型航空機に特化して2006年設立されたエアベンチャーは、A320型機22機とさらに32機の確定受注を含む24億ドルの資産基盤を持っている。エアベンチャーはクウェートの共同出資者ロードエアとアル・ファワレス両社合弁事業が期限切れとなった後、今月初めにエアキャップの完全子会社になった。

 ワハ・キャピタルのナオイミCEOは「エアベンチャーの合弁事業は、現在の経済環境で有望な提案の機会、すなわちアブダビがその多様化の目標を実現するため利用する機会の一例である」と語った。

 同CEOはさらに「われわれはエアベンチャーに対する今回の株式投資に大きな自信を持っている。特にやりがいのある航空業のような部門では、確かな信頼と専門的知識、長期的な成長に対するコミットメントをしているパートナーを選ぶことが重要である。エアキャップはそのようなパートナーであり、エアベンチャーに対するわれわれの投資が両社株主に大きな利益になると確信している」と語った。

 エアキャップのハイネマンCEOは「われわれは利益の上がる成長のビジョンを共有し、世界をリードする航空会社のニーズを満たすことに特化するため、業界に通じた共同出資者と提携関係に入ることを非常に喜んでいる。ワハ・キャピタルの子会社ワハ・リーシングと当社との良好な関係の歴史は、今回の取引を成功裡に完結するため重要だった」と語った。ワハ・リーシングは2008年12月に、エアキャップからエアバス330-200とA320-200を各1機購入している。

 ハイネマンCEOは「ワハが合弁事業パートナーになったことで、エアベンチャーの立場はこれまでより一段と強力になる。エアキャップはまた、世界的な航空宇宙部門に対するアブダビの最近の高まるコミットメントによって、大きな利益を予測、期待している」と述べた。

 エアキャップとワハ・キャピタルはまた、数々の個別の航空機取引に合意している。その中にはエアベンチャーがワハからA320型機1機の購入やエアキャップ子会社エアロタービンによる中古A320型機4機の購入が含まれる。

 ▽エアキャップについて
 エアキャップは世界的な総合航空会社で、航空機、エンジンのリース、取引、部品販売で市場をリードする立場にある。エアキャップのポートフォリオは所有、発注、契約あるいは合意あるいは管理下のいずれかである295機の航空機と78基のエンジンで構成されている。同社はまた航空機管理サービスを提供し、航空機のメンテナンス、修理、オーバーホール・サービス、航空機分解を行っている。エアキャップの本社はオランダにあり、アイルランド、米国、シンガポール、中国、英国に事務所を持っている。

 ▽ワハ・キャピタル(Waha Capital)について
 ワハ・キャピタルはアブダビに本社があり、アブダビ証券取引所(ADX)に上場している多様な投資ホールディングの有力会社である。ワハ・キャピタルの戦略は、買収、合弁事業、新規事業の創設を通じて多くの部門の事業成長と多様化を進めることである。同社の現在保有している事業ポートフォリオは、高額のリーシング、金融サービス、海洋と不動産開発などが含まれる。同社の主要機関投資家はムバダラ・デベロップメント・カンパニーとアブダビ・インベストメント・カンパニーである。


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