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AIMSPROにオーファン指定、ダバルのALS治療薬

 【ロンドン1日PRN=共同JBN】英国の株式非公開のバイオテク会社ダバル・インターナショナル(Daval International Limited; http://www.davalinternational.com)は同社の革新的な抗炎症剤AIMSPRO(登録商標)が筋委縮性側索硬化症(ALS)の治療薬としてオーファン医薬品指定を受けたとオーストラリアの治療用品管理局(TGA)から通知を受けた。

 ALSは最も一般的なタイプの運動ニューロン疾患(MND)で、ルー・ゲーリッグ病としても知られている。AIMSPROはすでにクラッベ白質ジストロフィー(クラッベ病)の治療薬としてTGAのオーファン医薬品指定を受けている。ダバルは現在、呼吸機能が低下した後期段階のALS患者がダブルブラインドの状況でこの薬剤から恩恵を受けられるかどうかを判定するため国際的なマルチセンター、偽薬方式の無作為臨床試験の評価を行っている。

 AIMSPROは新世代の生物学的製剤でオーストラリアで供給、製造されている。
免疫亢進性ヤギ血清から抽出され、進行した強皮症と二次進行多発性硬化症によるぼうこう機能不全について欧州で第2相試験が行われている。両試験とも2010年第1四半期に結果が報告できる見込みである。期間を延長した追加的なオープンラベルのAIMSPRO試験の結果からダバルは癒着性くも膜炎、治療耐性重症筋無力症、乾癬性関節炎について概念実証研究を考慮することになった。

 AIMSPROはオーストラリアの治療用品登録に「輸出限定」として記載されており、バイオテック・ディストリビューション(ウェールズ)が臨床試験用、「指定患者用」に欧州に輸入している。

 この製品の獣医学向けタイプのセレンベン(登録商標)はスタンダードブレッド、サラブレッド馬の生死にかかわる重病についての研究で効能、安全性、受容性を示している。オーストラリアの規制当局APVMAはこのほどセレンベンについて研究許可を与え、これによって確認のための馬の実地試験を敏速に完了できることになった。セレンベンは犬、猫の抗炎症剤としても開発されている。
 http://www.davalinternational.com


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