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欧州のRIPE・NCC、IPv6促進のためサイト開設

 【アムステルダム20日PRN=共同JBN】インターネットのインフラストラクチャーをサポートする非営利団体のRIPE・NCC(欧州IPリソース・ネットワーク調整センター)は20日、「IPv6アクト・ナウ(Act Now)」ウェブサイトをオープンした。このウェブサイトは800を超える団体が支持するIPv6(インターネット・プロトコル・バージョン6)に関するインターネット・コミュニティーの立場を説明する声明文を掲載し、すべての人が理解できる言葉で新しいインターネット・プロトコルを説明するとともに、すべての団体がインターネットのインフラストラクチャーに不可欠なIPv6を採用するよう促している。

 このウェブサイト「www.ipv6actnow.org」はRIPEのIPv6声明文に対し商業組織、非営利団体と共に有名な技術・電気通信ブランド、政府が広く名を連ねて支持を表明していることを明らかにしている。

 このウェブサイトはネットワーク・エンジニアから企業幹部まで、政府規制当局から政府、市民団体代表までIPv6に関心のあるすべての人に訴えるため設計された。サイトのコンテンツは定期的に更新され、以下のような内容になっている。

 *専門教育、助言、意見。
 *関連する最新ニュース。
 *インターネット・コミュニティーのリーダーからの文書やビデオコンテンツ。
 *現行IPv4(アドレス)の枯渇/IPv6採用の統計データ
 *欧州委員会の現況
 *IPv6普及ポリシーの情報。
 *IPv6に関するその他有益な情報源に対する有益なリンク。
 *体験を共有し質疑応答するため誰でも参加できるフォーラム。

 アジア太平洋地域の地域インターネットレジストリー(RIR)であるアジア太平洋ネットワークインフォメーションセンター(APNIC)とRIPE・NCCから寄せられたビデオ・セクションが設けられている。

 RIPE・NCCのマネジングディレクターであるアクセル・ポーリック氏は「IPv6アクト・ナウ・ウェブサイトは、インターネットの長期的成長と成功に関心のあるすべての人、それぞれのネットワークでIPv6の普及を通じて指針のたすけとなる情報を求める人のためにある」と語った。同氏はさらに「多くの利害関係者の協力はインターネットの持続的な継続と成功に不可欠である。RIPEコミュニティーのIPv6声明文を支持することは、IPv6をすぐにでも展開するため公共、民間部門の組織が共に協力する意志の示すことである」と述べた。

 世界に5つある地域インターネットレジストリー(RIR)の一つであるRIPE・NCCはIPv6の採用を支援するすべての利害関係者にとってのリソース・ディレクトリーとしてこのサイトを立ち上げる。

 (注)RIPEコミュニティーのIPv6声明文をサポートする人・団体の完全なリストはhttp://www.ipv6actnow.org/statementに掲載。


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