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スタンバイ時の電力節約設計、ライブエッジ・コンペ受賞者発表

 【ロンドン3日PRN=共同JBN】マルチチャンネル、ハイサービスの有力販売会社プレミア・ファーネル(LSE:PFL)とその関連会社(ファーネル、ニューアーク、プレミア・エレクトロニクス、ファーネル・ニューアーク・CPC、MCM)は3日、「ライブエッジ2008(Live EDGE 2008)-地球環境のために電子設計-チャレンジ」の受賞者としてポルトガルのペドロ・ロドリゲス氏を発表した。ロドリゲス氏は2万5000米ドルの現金とデザイン・コンサルタント、マーケティング、法律、商業の分野の専門家からさらに2万5000ドル相当の支援サービスを含むユニークな賞品パッケージを受賞する。同氏が受賞した設計は「インテリジェント・スタンバイ・エネルギー・セーバー」、つまり電気機器の待ち受け状態(スタンバイモード)を自動的に検知して必要としない電源を切断するシステムである。

 ライブエッジ2008を受賞したロドリゲス氏は「この独自の電力制御設計は、高性能マイクロコントローラーで実行される人工知能アルゴリズム(演算手順)を利用して電力消費を解析する。インテリジェント・スタンバイ・エネルギー・セーバーはこれによって、複雑な(電力)消費パターンと遭遇するときでもスタンバイ状態と非スタンバイ状態の間を見分けて、負荷を切断することができる。この機器は環境の変化を検知し必要なときに電源を戻す聡明なセンサーを備えている」と語った。

 電力の節約は、テレビやエンターテインメント・システムのようにスタンバイ電力の蓄積が効果的に削減できるような消費者製品に対するインテリジェントな電力制御で実現する。

 プレミア・ファーネルのサー・ピーター・ガースン会長は「インテリジェント・スタンバイ・エネルギー・セーバーの設計は、電力利用効率を測定するこれまでとは大きく違う技術的に優れたアプローチを採用している。神経回路網アルゴリズムを利用するアイディアは独創的であり、明らかに通常のエネルギー節約法よりはるかに効率的である」と語った。

 ライブエッジ・チャレンジ準優勝者で5000ドルを受賞する第1位推薦者は、英国のジョン・ティルソン氏である。同氏の応募作品である「パワーシフト・パワー・コントローラー」は需要/供給のアンバランスの際に危険(臨界)加重を切断し、ピークデマンド時の国内電力網の負荷を軽減するよう設計されている。このシステムは電力利用のピーク時を検知することで動作し、電力網に与える全負荷を軽減するため妥当なすべての電気機器の電源を切る。

 準優勝者で5000ドルを受賞する第2位推薦者は、光電池システム向上のための自動灌漑システムを設計したスペインのアントニオ・ラルグナ氏である。この機器は太陽電池の効率を30%向上させることを目指し、雨水収集システムを使って太陽電池を自動的に洗浄、冷却する。

 プレミア・ファーネルのハリエット・グリーン最高経営責任者(CEO)は「受賞したペドロ・ロドリゲス、ジョン・ティルソン、アントニオ・ラルグナの3氏におめでとうと言いたい。われわれはロドリゲス氏の設計登記を支援し、来年には試作品から製造までの機会をつかむよう支えたいと誠心期待している。ライブエッジ・チャレンジは電子設計エンジニアが環境に優しい設計を市場に出す大きな機会を提供する。われわれは世界の少なくとも30億の人々の生活に積極的な影響を与える製品の設計を推奨することを誇りに思う。われわれはペドロ・ロドリゲス氏のような極めて重要な設計エンジニアリングカスタマーに対して、今後も最高のサービスとテクノロジーと支援を提供し続ける」と述べた。


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