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ボーイングKC-767J型空中給油機、3号機を伊藤忠商事に納入

KC-767J型空中給油
KC-767J型空中給油機(ボーイング)
 米ボーイングは先月25日、日本の航空自衛隊向け3機目となるKC-767J型空中給油機を伊藤忠商事に納入した。防衛省、および航空自衛隊へは、伊藤忠により3月に納入される予定で、既に2008年に納入が完了している2機と合流する。

 同3号機は、米カンサス州ウィチタの空中給油機改造センターから、12時間のフライト予定で岐阜基地に向けて飛び立った。岐阜に到着後は、最終チェックと引き渡しに向けた承認手続きを経て、防衛省、および航空自衛隊に納入される。

 ボーイングのタンカー・プログラム担当バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるデイブ・ボウマンは、「この新しいKC-767J型機は、アジア太平洋地域においての重要なミッションにも活用されることとなり、日本の空中給油機の価値を大きく高めるでしょう。1年間に及ぶ性能評価を経て、時期的にもコスト的にも予定通りとなった今回のデリバリーにより、航空自衛隊は日本の空で新たな航空機の実用化に向けて一歩前進することになります」と話している。

 日本の航空自衛隊は、これまでに4機のコンバーチブル仕様KC-767J型空中給油機/貨物機を発注しており、この機種では空中給油を主な役目としながら貨物と旅客の両方の輸送機能も果たす柔軟性を与えている。日本向けKC-767J型機は、民間機である767-200型機の軍用派生型で、ボーイングの誇る最新空中給油ブームと遠隔給油操作ステーション(RARO:Remote Aerial Refueling OperatorII)システムを装備している。

 4号機の納入は、伊藤忠向けに2009年12月、航空自衛隊には2010年第1四半期を予定している。

 なお、ボーイングはイタリア空軍向けにも2機のKC-767型空中給油機の包括的なフライトテストを遂行中で、さらに2機の改修作業も進めている。イタリア空軍向け初号機は本年末に納入を予定している。


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