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前月比88万バレル減産、11月のOPEC産油量

 【ロンドン10日PRN=共同JBN】10日発表された石油輸出国機構(OPEC)と石油業界関係者についてのプラッツの調査によると、OPEC加盟13カ国の11月の原油生産量は平均日量3138万バレルで、10月の同3226万バレルから88万バレルの減産となった。

 年末にOPECを脱退するインドネシアとイラクを除く生産枠合意の11カ国の産油量は平均日量2911万バレルから同95万バレル減って同2816万バレルとなった。

 OPEC11は10月24日にウィーンで行われた緊急石油相会議で11月から平均日量150万バレル減産して生産枠を2730万8000バレルとすることに合意しており、まだ85万2000バレル減産の余地を残す。

 プラッツのジョン・キングストン世界石油担当役員は「この減産はOPECが急速に縮小している需要に対応するためアナリストが必要だと予測した減産に達していない。仮に平均日量150万バレルの全面的減産が行われたとしてもさらに価格を下げ続ける膨大な在庫の増加を食い止めるのに十分だと考える人はいない。OPECには次回の会議で取り組まなければならない2つの議題がある。10月に合意した減産の達成とそこからさらにどれだけ減産すべきかである」と語った。

 OPECの中心であるサウジアラビアは1国として最大の減産を実施し10月の平均日量940万バレルから同890万バレルに落とした。これでもサウジアラビアは新しい割り当て枠の同847万7000バレルより同40万バレル以上多く生産している。

 クウェートとアラブ首長国連邦(UAE)はそれぞれ平均日量10万バレルと同15万バレル減産した。UAEは油田の整備で減産が予測されていた。ナイジェリアは反政府軍によるニジェール・デルタでの新たな石油施設攻撃で前月より同5万バレル減って同190万バレルとなった。イラン、リビア、カタール、ベネズエラが小規模の減産を行った。
 アンゴラ、エクアドル、インドネシアの産油量は前月と同レベルだった。

 イラクの産油量は国内消費増と南部からの輸出増を反映して同237万バレルに増えた。

 OPEC石油相はアルジェリア西部のオランで12月17日会議を開く予定。参加閣僚の何人かはこの会議で追加削減が真剣に検討されるとしている。

 石油価格はわずか5ヵ月間で1バレル当たり100ドル以上も下落している。6月初めの1バレル147ドルから先週には同40ドル以下になっている。

 国際エネルギー機関、OPECを含む関係者の中は来年世界の石油需要が増えると予測しているが、ロンドンの世界エネルギー研究センター(CGES)、エディンバラのウッド・マッケンジーのように需要が縮小し続けると見るむきもある。

 (注)年末にOPECを脱退するインドネシアは11月1日から平均日量150万バレル減産して目標枠を2730万8000バレルとする10月24日の決定には入らない。インドネシアを除外したOPEC11の先の総生産量は再計算された。

 国別生産量の表はhttp://www.platts.com/Oil/Resources/News%20Features/opec/prod_table.xmlを参照。

  OPECに関する詳しい情報はhttp://www.opec.platts.comの「プラッツOPECガイド」http://www.opec.platts.comを参照。

 ▽プラッツ(Platts)について
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