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中国国際航空の絵のある旅客機、北京―上海間を初飛行

 【北京8日新華・PRN=共同JBN】中国国際航空(Air China)のハイエンド商品「キャピタル・パビリオン・ビジネスクラス」にちなんで命名された、機体に絵のあるエアバスA330-200型ジャンボジェット機「ツーチェン・ハオ(Zichen Hao、紫宸パビリオン・ライナー)」は9月19日に北京から上海に初飛行を行いその姿を見せた。

 ツーチェン・ハオは中国国際航空がそのブランド力を高めるために北京五輪後に初めて機体に絵を描いた最初の航空機。ツーチェン・ハオは、同航空のハイエンド商品である紫禁パビリオン・ファーストクラスと紫宸パビリオン・ビジネスクラスからヒントを得ている。中国国際航空は長年にわたりブランド確立への同社の揺るぎないコミットメントを明確に示してきた。2005年以来、同社はジャンボジェット機の豪華なキャビンを修復するために6億8800万人民元を投入して紫禁パビリオン・ファーストクラスは顧客が優遇感を得られるように十分なプライバシーと個人的なサービスを提供し、紫宸パビリオン・ビジネスクラスは快適さと利便性を重視している。

 ハードウエアとサービスの両方の向上を目指した3年間の努力は実を結び、一流の設備と個人的な細部まで行き届いたサービスは今や呼び物になっている。2つの豪華なキャビンは米国と欧州離発着の飛行のほとんどで利用できる。機体に絵のある旅客機の就航は同社のハイエンド商品の意識を高める新たな努力を示すものである。
 このA330-200型ジャンボジェット機は170度まで傾斜可能な広くて快適な座席、乗客が機外の景色を楽しんだり、ゲームをしたり、LED(発光ダイオード)スクリーンで映画を見たりすることができるAVOD(オーディオビジュアルオンデマンド)機能、電源ソケットを備えている。

 旅客機の機体には青い1輪の牡丹の花を描写した絵が描かれており、中国国際航空の企業ロゴになっている伝説の鳥「フェニックス(鳳凰)」が花の左側から伸びている小枝と巧みに配置されている。牡丹は中国の国花。望ましい視覚効果を得るためには多大の労力を要した。技術者はレイヤー、インターバル、厚みなど塗装作業の異なる側面に対応するプロセスを慎重に練り上げた。

 中国国際航空広報担当のチャン・チュンジ氏によると、同社はオリンピック・エアライナー・パートナーに指名された後に、オリンピック・ライナー、フワ(北京五輪のマスコット)・ライナー、聖火ライナーなどのオリンピックをテーマにした航空機フリートの塗装を開始した。中国国際航空はこの伝統を継続して、今後も絵の描かれた航空機を展開する。ツーチェン・ハオは、機体上の視覚的なイメージにより同航空の2つの豪華キャビンを確認する最初の試みだった。

 10月中にはツーチェン・ハオに関係のある旅客機ツージン・ハオ(Zijin Hao、紫禁パビリオン・ライナー)が加わる。ツーチェン・ハオは北京からバンクーバー、マドリード、ローマ、パリ、上海、広州への飛行で使用される。中国本土、香港、マカオ間を飛ぶ旅客もツーチェン・ハオに乗るチャンスがある。


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