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タタ・コミュニケーションズ、MPLS通信でバテルコと提携

 【ムンバイ(インド)29日PRN=共同JBN】新しい通信の世界の有力プロバイダーであるインドのタタ・コミュニケーションズ社は29日、バーレーン・テレコミュニケーションズ・カンパニー(以下バテルコ、Batelco)との提携を通じて、世界的に拡大しているマルチプロトコル・ラベル・スイッチング(MPLS)・ネットワークを中東に広げる新たな大きな成果を発表した。バテルコはバーレーンの有力な統合通信プロバイダーであり、中東地域のリテール、企業顧客にエンドツーエンドの通信ソリューションを提供している。タタ・コミュニケーションズはこの提携によって、中東および世界のほかの場所の同社顧客に対してバーレーン、クウェート、ヨルダン、この地域のその他の場所にMPLS仮想プライベートネットワーク(MPLS VPN)・サービスを提供することができる。


 中東地域は当面の世界経済シナリオの中でますます重要な役割を演じており、ビジネスおよび関連する世界的接続ソリューションで成長を見せている。バテルコとの提携関係はタタ・コミュニケーションズの能力を拡大することになり、78カ国にMPLSサービス、150カ国余りにインターネット・プロトコル・セキュリティー(IPSec)を通じた拡張接続サービスを提供する能力を付ける。

 タタ・コミュニケーションズはグローバルプレーヤーとしての足跡を固め続けており、中東、インド、中国、マレーシア、フィリピン、エジプト、南アフリカなどすべて主要な新興市場で多国籍企業による社員、顧客、パートナーとの接続を可能にしている。タタ・コミュニケーションズの顧客は、これら地域に広く散在している接続性のニーズに対してシングルサービスプロバイダーが提供する高品質のソリューションを役立てることができる。これらソリューションはすべてスケーラブル、シームレスであり、これら高度成長地域とその他世界にある音声、データ、ビデオ、マルチメディア・アプリケーションに対するサービス内容合意書(SLA)によって支えられる。

 タタ・コミュニケーションズの中東・北アフリカ(MENA)地域ホールセール・データ兼エンタープライズ・ビジネス担当マネジングディレクターであるラドワン・ムッサリ氏は「バテルコとの提携関係によってわれわれは、中東における当社ネットワークを拡大し、地域内の関係、専門知識、地域的知識を活かしながら顧客にサービスを提供することができる」と語った。

 バテルコのビジネスセールス&製品担当ゼネラルマネジャーであるアデル・ダイラミ氏は「われわれはネットワーク拡大について同じ目標を持っており、タタ・コミュニケーションズとの関係は当社の企業や顧客のすべてにとって相互利益となる」と語った。

 タタ・コミュニケーションズのVPN製品ポートフォリオに関する詳しい情報は、以下のサイトを参照。
 http://www.tatacommunications.com

 ▽タタ・コミュニケーションズ(Tata Communications)について
 タタ・コミュニケーションズは年商625億ドルのタタ・グループ傘下企業であり、新しい通信世界で世界をリードするプロバイダーである。この新興市場の通信業界リーダーは、世界と全インドのネットワークにわたる先端的ソリューション能力とドメイン専門知識を活用して、多国籍とインドの企業、サービスプロバイダー、インドの顧客向けに管理された各種ソリューションを提供する。

 タタ・コミュニケーションズの幅広いサービスは、グローバル企業とサービスプロバイダー向けの送信、IP、集中型音声、モビリティー、管理ネットワーク接続性、ホスティングとストレージ、管理セキュリティー、管理コラボレーション、ビジネス変革などとともに、インドの消費者を対象とするインターネット、リテール・ブロードバンド、コンテンツサービスが含まれる。タタ・グローバル・ネットワークは、最先端かつ最大規模の海底ケーブルネットワークのひとつ、ティア1のIPネットワークを抱えて、200カ国以上の300地点のPoP(post office protocol)、100万平方フィート余りのデータセンターとコロケーション施設と接続している。

 タタ・コミュニケーションズ独自の新興市場への到達度の幅と深さは、インドの全国的な光ファイバーのバックボーンネットワーク、60都市余りのネットワークと125地点のPoPへのアクセス、南アフリカの集中型サービスオペレーターであるネオテル(Neotel)、スリランカ、ネパール、中国に全国的なVPNサービスカバーを提供するため慣例の諸条件を受け入れた中企ネットワーク通信技術社(CEC)に対する50%の所有権への戦略的投資を含む。

 タタ・コミュニケーションズは40カ国、80都市以上にある同社オフィスから顧客にサービスを提供しており、第1位の世界的ホールセール・ボイス・オペレーター、国際長距離企業データプロバイダー、インドにおけるインターネットサービスプロバイダーである。同社は「2006年ワールド・コミュニケーション賞」の最優秀ホールセール接続事業者に、2006年と2007年のキャパシティ・マガジンの「グローバル・ホールセール・テレコミュニケーション賞」の最優秀汎アジアホールセール・プロバイダーに指名され、「2008年モバイル・コミュニケーション賞」の新興市場における最優秀進歩で受賞した。

 タタ・コミュニケーションズ・リミテッドはそのグローバル子会社(タタ・コミュニケーションズ)とともに、インドのボンベイ証券取引所(BSE)とナショナル証券取引所(NSE)に上場されており、そのADRはニューヨーク証券取引所(NYSE・TCL)で取引されている。

 http://tatacommunications.com

 ▽バーレーン通信事業者バテルコ(Batelco)について
 バーレーン・テレコミュニケーションズ・カンパニー(Batelco)は、バーレーン王国の有力な統合通信接続事業者である。バテルコはバーレーン、中東、北アフリカ地域の企業および個人顧客に最新の通信提供にコミットして、MPLSベースのネットワークサービス、モバイルサービス、国際ローミング、ブロードバンド・インターネット、衛星通信サービス、WiFiを含む包括的なソリューションを提供する。バテルコは1981年以来、バーレーンの通信インフラストラクチャーに総額14億米ドルを投資するなど次世代ネットワーク(NGN)・インフラストラクチャーに多額の資金を投入して、有力な通信ハブとしての同国の立場を強化した。同社株式はバーレーン証券取引所に上場され、2008年6月時点の総資本は約31億ドルである。バテルコ・グループは海外市場での成長を目指す戦略を持って、ヨルダン、クウェート、イエメン、サウジアラビア、エジプトに合弁事業を立ち上げている。

 バテルコの詳しい情報はhttp://www.batelco.comを参照。


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