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三井造船、玉野事業所の造船用鋼板の加工工場本格稼働

玉野事業所
三井造船、玉野事業所の深井鋼板切断工場
 三井造船は21日、岡山県玉野市の玉野事業所内にめてきた造船用鋼板の加工工場「深井鋼板切断工場」の建設が完工。本格稼働したこを発表した。同工場の稼働により鋼板切断能力は従来比約1.7倍の1カ月あたり約8000トンに増大する。この増強で鋼板加工の完全内作化を進め、コストダウンを図る。

 「深井鋼板切断工場」は玉野艦船工場内の内作量増大のために建設された。敷地は旧鋼材加工工場の約2倍となる2万平方メートルで、鋼板水切り(陸揚げ)、ストック場、切断を行う建屋2棟を建設。

 船舶で運ばれ陸揚げされた鋼板は、錆びや酸化皮膜を除去するための「ショットブラスト」を行った後、錆び防止のため「プライマー塗装」を行う。その後、建屋内に設置されたプラズマ切断機、レーザー切断機の5基の切断機によって切断。切断された鋼板はトレーラー等で艦船工場に運ばれ、船舶のブロックへと加工される。

 同工場の設備は、NC切断機5台(プラズマ切断機3台、レーザー切断機2台)、ショットブラスト(新塗装基準対応)1台、フレームプレーナー(溶接工程のための端面処理装置)1台、水切り・鋼材ヤードクレーン3台、棟内天井クレーン4台、小物仕分け用ホイストクレーン1台など。


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