米マイクレル社、超低電圧ＣＭＬの７製品を発表
【サンノゼ（米カリフォルニア州）２９日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】アナログ、高帯域通信（ＨＢＣ）、イーサーネットＩＣソリューションの業界リーダーである米マイクレル社（ナスダック：ＭＣＲＬ）は２９日、同社の発展し続けている高性能インターフェース製品ポートフォーリオに超低電圧ＣＭＬ製品ファミリーを追加した。同ファミリーの当初７製品のうちＳＹ５４０１１Ｒ、ＳＹ５４０１６Ｒ／ＡＲ、ＳＹ５４０１７Ｒ／ＡＲ、ＳＹ５４０２３Ｒ／ＡＲは、１・２／１・８Ｖ供給で稼働するデバイスに直接インターフェースできる２・５Ｖのコア電力供給を持つ１・２Ｖ／１・８Ｖ超低電圧ＣＭＬ出力製品である。
これら７製品は１：２ファンアウト・バッファー、ディファレンシャル・ラインドライバー／レシーバー、２：１マルチプレックス、２ｘ２クロスポイント・スイッチを含んでおり３・２ＧＨｚまで稼働する。さらにＳＹ５４０１６Ｒ、ＳＹ５４０１７Ｒ、ＳＹ５４０２３Ｒはマイクレル社のフェールセーフ・インプット（ＦＳＩ）回路を提供する。目標とするアプリケーションにはクロック、データ・ディストリビューション、ホットスワップ・アプリケーション、ラックベースの装置、自動試験装置が含まれる。すべての製品は量産品が入手可能で、価格は１０００個単位で１・５４ドルから始まる。さらに評価ボードも申し込めて、サンプル品はマイクレルのウェブサイトhttp://www.micrel.com/ProductList.doで申し込める。
マイクレルのトーマス・ウォン副社長（高帯域製品担当）は「この新製品ファミリーは優れたジッター性能を提供する１・２Ｖ出力を備えた市場で唯一の超低電圧ＣＭＬ出力ファミリーである。この製品は低ノイズと低電圧ＦＰＧＡ、ＡＳＩＣへのインターフェース、駆動を必要とする今日の高速性に対する要請にぴったりである。さらに１・２Ｖ作動は電力を５０％まで削減して低電力の新基準となる」と語った。
すべての製品のＡＣ性能は２・５／３・２ＧＨｚのＤＣもしくは３・２Ｇｂｐｓで保証され、すべての製品の立ち上げ・たち下げ時間は９５ｐｓ以下である。製品ファミリーは完全な工業温度範囲（摂氏マイナス４０度から摂氏８５度まで）にわたる温度、電圧、作動と２・５Ｖのコア供給電圧作動、１・２Ｖもしくは１・８Ｖの出力電力供給で１０ｐｓｐ－ｐ以下のジッター性能を保証する。さらにデバイスは貴重なスペースを節約し低ジッターを提供する超小型１６ピンＭＬＦ（登録商標）パッケージで供給され、ＳＹ５４ｘｘｘシリーズを高速、低ジッター設計にとって理想的なものにしている。
ＳＹ５４ｘｘｘシリーズはマイクレルのＦＳＩソリューション・ファミリーとともに、入力信号のスイングが崩壊したり消滅した際不要な振動を防止し出力の安定性を維持するよう最適化されている。マイクレルのＦＳＩ設計は市場の既存の製品と異なり、入力信号が取り除かれたり振幅が十分でない場合、準安定的な出力状態を防止する。この機能は特にホットスワップ機能を求められたくさんのＩ／Ｏカードを備えるラックベースの装置には極めて重要である。さらにこの製品ファミリーはマイクレルが特許を持つ３ピンの内蔵入力ターミネーションを備えており、設計を簡単にし、ＡＣカップルド、ＤＣカップルドのいかなるディファレンシャル信号にもインターフェースする。
▽マイクレルについて
マイクレルは世界中のアナログ、イーサーネット、高帯域通信市場向けのＩＣソリューションの世界的な大手メーカー。同社製品には最先端のミックスドシグナル、アナログ・パワー半導体、高性能通信、クロック・マネジメント、イーサーネット・スイッチ、ＰＨＹトランシーバーＩＣなどが含まれる。顧客には、民生・工業・モバイル・電気通信・自動車・コンピューター製品の大手製造企業が含まれる。本社と最先端のウエハ－製造設備は米カリフォルニア州サンノゼにあり、米州、欧州、アジア全域に地域販売とサポートのためのオフィスと先端技術設計センターが置かれている。同社は世界に広範な流通、販売代理店ネットワークを維持している。詳しい情報はWeb: http://www.micrel.comを参照。（注）ＭＬＦはAmkor Technologyの登録商標。
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- ［システム・アプリ］米マイクレル社、超低電圧ＣＭＬの７製品を発表 2008/07/30 水曜日
