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欧州スピリット、エアバスA350XWB主翼部分でも契約

 【プレストウィック(英国)7日PRN=共同JBN】スピリット・エアロシステムズ社(NYSE:SPR)の英国に本社を置く欧州部門であるスピリット・ヨーロップは7日、エアバスとの間でA350XWB(エクストラ・ワイド・ボディー)用主翼の構造設計と製造の契約を結んだと発表した。スピリットはスコットランドのプレストウィックにある欧州工場で主として翼の先端的構造の設計およびアセンブリーを行う。複合前縁桁はスピリットが最近発表した米国ノースカロライナ州のキンストンの工場で製造され、複合サブアセンブリーはマレーシアのクアラルンプール近郊スバンにあるスピリットのマレーシア工場でそれぞれ製造される。

 先進技術を採用した主翼構造は約50%が炭素繊維を含むものでできており、長さ12メートルになる。

 スピリット・ヨーロップのニール・マクマナス副社長兼マネジングディレクターは「われわれはすでに英国でA320やA380のような現在のエアバス・モデル用に主翼構造を製造してきた長い歴史がある。今回の契約獲得はエアバス最新モデルのA350XWBでも極めて重要な役割を果たすことになるのを意味している」と語った。
 スピリットは最近ノースカロライナ州に新しく建設した工場でA350XWBの大きな複合中央胴体部分の設計・製造を行うと発表しており、今回の契約でA350XWBへのスピリットの関与が増加する。

 スピリットのジェフ・ターナー社長兼最高経営責任者(CEO)は「われわれはエアバスとA350XWBのセクション15複合中央胴体フレーム・セクションでパートナーとなったことにわくわくしていた。同じようにこのように重要な主翼パッケージに関わることになったのはスピリット社全体に設計・製造の能力が存在することの証である」と述べた。

 スピリットはさらにエアバスとの間で、英国で組み立てられるエアバスA319、A320、A321の前縁、後縁部分を供給する既存の契約を2011年から2015年まで延長する17億米ドルの契約を結んだ。

 マクマナス副社長は「この契約延長は英国における航空宇宙製造業にとって素晴らしいニュースである。当社ビジネスにとってコアの部分である生産ラインが何年にもわたって展望を持てるようになり、当社の将来にとって不可欠な部分となる」と語った。

 ▽スピリット・エアロシステムズ(欧州)について
 スピリット・ヨーロップはスコットランドのプレスウィック、イングランドのセームルズベリーを本拠としており、エアバスに対する最大の航空構造サプライヤーである。スピリット・ヨーロップは、商業用航空機の大型コンポーネント部品とアセンブリーで世界最大の独立系サプライヤーであるスピリット・エアロシステムズの欧州部門である。スピリットは英国に加えて米カンザス州ウィチタ、オクラホマ州タルサ、マカリスターで操業しており、ノースカロライナ州とマレーシアに新工場を建設中である。
ウェブサイト:http://www.spiritaero.com

(共同通信PRワイヤー)


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