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社説 波紋

ノック

 「ノック」
 人を訪ねるとき、人が訪れてくるとき等と、ドアや扉を軽く叩く日常の動作及び行為である。この何気ない動作は慣例、慣行、慣習のいずれに当て嵌まるのかを断定することは難しいのだが、省略しての入室は無礼な態度・姿勢に捉えられてしまうだろう。

 ある統計によると、日本国内ではノックの回数を2回とする人も多く、その動作及び行為の認知度が高いとのデータもみられ、タブーな行為との指摘がなされている。この2回のコンコンやトントンはトイレの在室確認に使われ、会議室や応接室をはじめその他の部屋に対して流用するのは相応しくないとしている。

 このノックはプロトコールマナー(国際標準マナー)では回数は4回に定められている。ビジネスの場合には省略した3回も容認されており、家族などの親しい関係の部屋に入るときは同回数で構わないようだ。

 マナーの一つに2回がトイレノック、3回がプライベートノック、4回が正式ノックと覚えておくのが良いとも云われている。このご時世である叩いた箇所、叩かれた箇所においては除菌(消毒)が必要となるのも不思議ではないが、念には念を入れるで同等の回数が求められるのであろうか。

[2020年5月17日付け本紙2508号掲載分]


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