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社説 波紋

2030年問題と・・・

 2030年問題。これまで、2000年コンピューター問題などと、とかく節目というか、数字の区切りの良い年に様々なことが浮上しては消え(解決)てきたが、これは国内の動物園が切実に抱える説である。

 現在飼育する動物の高齢化に伴った対応に新たな迎え入れ(輸入購買)をしたいのだが、生息数激減による価格高騰や自然環境保護の観点からの規制強化などが壁となり、多くの園で次の一手が打てない状況にある。

 特にゴリラ、ゾウや白クマなどは購入費用の上昇は顕著で、このままでは年々減少の一途を辿る傾向にあり、やがては見られなくなるのが2030年頃と予測されている。

 各園が協力をして繁殖による国内調達体制を強化する試みも始まっているが、過去の事例数や経験不足などもみられて、その成果は未知数であって答えは神のみぞ知ることなのであろう。

 このところ、仕入先や協力工場の廃業が相次いでいるなどと聞く、事前の説明を受けて他からの調達によって問題は無いようだが、どんな形であれ、モノづくりに携わる企業が減ってしまうのは如何なものか。

[2016年7月27日付け本紙2371号掲載分]


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