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社説 波紋

新年度になり・・

 とりあえず、ビールを。企業においては4月の始まりで新入社員を迎え、入社式後から数日が経過して全社とはいわないまでも、配属先の部署・課単位などと、規模はマチマチであるが歓迎会の予定を耳にする。

 その会場と言えば、定番の居酒屋からレストラン、カフェ等と多彩な設定が浮かぶ一方で、受入側となる店舗は一組でも多くの取り込みに向けて、あの手この手のお得なサービス及びプランなどを用意している。

 参加者全員の飲み物が揃ってから乾杯、開宴。多くの人が集まれば好みも当然ながらバラバラの10人10色になると思われ、乾杯の飲み物も例外ではない。注文の種類が多ければ店舗側の対応も統一されたオーダーに比べて手間がかかり、僅かなことだが乾杯の時間もその分を費やして遅れるものだ。

 今や敬遠される慣習や暗黙のルール、大人のワビとサビも当て嵌まるのかもしれない。宴の席を盛り上げる個性発揮は良いが、宴会部長という役職者を雇用する余裕は企業にはないのである。


[2016年4月7日付け本紙2360号掲載分]


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