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社説 波紋

2016 立春を迎え

 新年が明けて早くも一ヵ月が過ぎ、つい先日には暦の上での立春を迎えた。旧暦では新年の始まり、新暦でも2月4日は真冬の真っ只中であることから、春が近づいて来る―の意味もあるのだが寒いことには変わりはない。

 ところが、肝心の天候は近年稀にないポカポカ陽気に覆われたと思えば、観測史上で初めて沖縄本島での降雪と、日本列島の各地においてジグザグ天気が起きている。

 業界の賀詞交歓会のとある挨拶の場面で「寒い時期には相応の寒さになってもらわないと、その季節に消費財となる家電製品や工業製品の動向に影響を与え、ゆくゆくは組立・締結等に用いられるねじ製品の需要にも関わってきます」などと述べられていた。

 日本の気候は、これまでの春夏秋冬の四季という季節の変わり目が解りづらくなり、日本の特徴、良さが失われつつあると危惧されている。ねじ製品の将来需要等も含め、この自然及び経済環境が現実にならないことを願うばかりだ。


[2016年2月7日付け本紙2354号掲載分]


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