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社説 波紋

世界一正確なダイヤ・・・

 このところ、やたらと電車が止まる。利用者の乗り降りでの停車ではなく、異常音の発生などを主な原因としているもので、確認点検に費やす僅かな時間であっても、急いでいる者にとっては余計な時間である。

 安全・安心の提供及び厳守は公共交通機関の重要な務めだが、この現象は首都圏に限ったことなのか、各鉄道会社において毎日のように繰り返されている。他会社同士の相互乗り入れなどと利便性の向上は図られたが、その一方、あまり関連性がないと思われる路線にまで影響の連鎖がみられ、それがダイヤの乱れを誘発しているのは気のせいであろうか。

 巷では新学期や会社勤めが始まって一時的に鉄道利用者が増えるこのとき、乗り換えもままならない通学・通勤に不慣れな新人にとって“世界一正確なダイヤ”は、何もかもが新しい中での僅かな不安を払拭してくれるのでは。その取り組みが、今後の交通インフラの輸出に繋がればと…

[2014年4月17日付け本紙2289号掲載分]


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