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社説 波紋

酷暑の夏…

 暦の上では立秋がとうに過ぎたものの、ここ数年来は暑中なのか残暑なのか区別の付かない酷暑の夏となっている。○○見舞いが、酷暑に見舞われるとなり、当分は熱中症に注意の日々が続きそうだ。

 

 いまや巷に根付いたクールビズも、導入当初は6月からのスタートであったはずだが、気候の変動に合わせて何時の間にか5月からの着用に解禁。役所ではスーパークールビズが、営業廻りのサラリーマンにはスーツの上着を持参しない者まで見掛ける。

 取り巻く環境へ柔軟に対応するのは良いことだが、所詮は自然の猛威には勝てないのが人間の性である。地球環境の変化は激しく、この夏の日本は集中豪雨やゲリラ豪雨による土砂災害・交通マヒがみられる一方で、全く雨が降らずに農作物の成育不足やダム渇水の取水制限などと、二極の面で我々の生活に影響を及ぼしている。

 景気もアベノミクスの効果が大企業と中小企業では二極化。何事にもバランスは重要で、盆明けに大挙して外遊に向かった国会議員は、消費増税よりも画期的な恵みの雨を降らすであろうか。

[2013年8月27日付け本紙2266号掲載分]


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