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放射線外科装置サイバーナイフ、厚労省が米アキュレイ認可

 【サニーベール(米カリフォルニア州)19日PRN=共同JBN】放射線外科分野のグローバルリーダーである米アキュレイ社(ナスダック:ARAY)は19日、日本の厚生労働省が呼吸とともに転移する腫瘍を含む頭蓋外腫瘍の治療に使うため、同社のサイバーナイフ(CyberKnife、登録商標)ロボティク放射線外科装置を認可したと発表した。この規制上の承認によって、放射線外科手術で治療しうるタイプの患者数が劇的に広がる。この承認の結果サイバーナイフ装置は、脊椎、肺、肝臓、膵臓、前立腺の腫瘍を含めて、日本で体内のあらゆる部位の腫瘍の治療に使用することができるようになる。

 アキュレイ社のエリック・P・リンドキスト上級副社長兼最高マーケティング責任者は「これら拡大された症例適応に対する規制上の承認は、当社にとって特筆すべき画期的出来事であり、日本におけるサイバーナイフ装置の可能性が大きく広がる。日本の顧客は頭部と頸部の腫瘍にサイバーナイフ装置を使用してきた長い歴史があり、われわれは頭蓋外腫瘍の放射線外科手術の恩恵がこの重要な市場で実現することを喜んでいる」と語った。

 サイバーナイフ手術は世界のがん患者に対して、外科手術に代わる痛みのない非侵襲的な代替治療法を提供する。サイバーナイフ装置は1996年、頭頸部の腫瘍を治療する目的に日本で初めて認可された。現在、日本に20機のサイバーナイフ装置が設置されており、サイバーナイフシステムの設置数で米国に次いで2番目に多い国になっている。
 アキュレイ社は最近、この戦略的市場により良く対応するため東京にオフィスを開設した。同社はサイバーナイフ装置を販売するため既存の流通業者と協力し、その恩恵を受ける患者のアクセスを拡大している。

 日本は現在、急速に加齢人口増に直面しており肺がんの事例も増加している。肺がんは日本では男女ともがん死亡例の主要な原因になっている。肺がんで死亡する数は2003年、男性で4万1615人(すべてのがん関連死亡者数の22%)、女性で1万5086人(同12%)となっている。さらにグローバルリサーチ会社のリサーチ・アンド・マーケッツ社の2006年リポートによると、日本は米国に次いで世界で2番目に大きい医療機器市場である。

 ▽サイバーナイフ・ロボティック放射線外科装置について
 サイバーナイフ・ロボティック放射線外科装置は、身体のあらゆる部位の腫瘍を非侵襲的に治療するため設計された世界で唯一のロボティック放射線外科装置である。継続的な画像誘導テクノロジーとコンピューター制御ロボティック移動技術を利用して、サイバーナイフ装置は治療の全過程でリアルタイムに自動的に腫瘍と患者の動きを追跡、探知、修正する。これによって同装置はピンポイントの精度で高線量の放射線を照射することができるので、周辺の健康な細胞組織への損傷を最低限に抑え、侵襲されやすい頭部や身体に安定化フレームを使う必要がなくなる。

 ▽アキュレイ社について
 アキュレイ社(Accuray Incorporated、ナスダック:ARAY)は、本社が米カリフォルニア州サニーベールにあり、がんと診断された人々に専ら提供する放射線外科分野のグローバルリーダーである。アキュレイはサイバーナイフ・ロボティック放射線外科装置を開発、販売しており、同装置は脊椎、肺、前立腺、肝臓、膵臓など頭蓋外腫瘍を含めて、放射線外科手術の恩恵を拡大する。サイバーナイフ装置は今日まで世界の4万人余りの患者の治療に利用され、現在は米州、欧州、アジアの有力病院に130機以上の装置が設置されている。
 詳細はhttp/www.accuray.comを参照。

(共同通信PRワイヤー)


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