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CB1400の効果確認、カノパスの腫瘍薬候補

 【ロサンゼルス19日PRN=共同JBN】カノパス・バイオファーマ社(Canopus BioPharma, Inc.)(OTC:CBIA)は19日、2つの肺がんマウスモデルで特許保有の腫瘍薬候補CB1400の腫瘍縮小剤としての効果を確認し、シスプラチン、セツキシマブ(アービタックス)と併用した場合にこの薬剤が相乗作用効果を持つことも示した。

 同社のパトリック・プレンダーガスト会長は「効果を増大させ、在来型の化学療法剤に伴う毒性問題を軽減するCB1400の新しい使用法の発見にカノパスの人間は勇気づけられている」と語った。

 もとは住血吸虫薬だったCB1400は現在、放射線療法、化学療法を受けた患者の抗口腔粘膜炎予防剤として第2相臨床開発中である。現在の抗口腔粘膜炎剤は腫瘍保護特性を示している。この理由から、カノパスはCB1400の腫瘍成長に対する効果を判定するための評価を行った。

 カノパスのためにハーバード大学歯学部(ボストン)が行った研究で、単独療法剤としてのCB1400が腫瘍の成長を大幅に減少させることが確認された。当初研究では、腫瘍の成長は最も一般的に使われる化学療法剤のシスプラチンによる治療を受けたマウスで48・8%阻害された。CB1400単独の場合は62・3%の腫瘍成長阻害を示し、両化合物併用の場合は阻害率は69・6%に増大し、シスプラチンとCB1400の相乗効果が確認された。さらに、マウスの生存、体重変化の観察によれば、毒性の証拠はなく、CB1400が腫瘍を保護した証拠はなかった。

 シスプラチンはプラチナを含む化学療法剤で、さまざまな形態のがんの治療のために30年以上使われてきた4回注入で投与される。CB1400による効果の強化はシスプラチンに一般的な薬剤耐性の発生を防いでいるようである。

 同様の研究で、セツキシマブ(アービタックス)単独治療のマウスの腫瘍成長は61%阻害された。セツキシマブにCB1400を加えると、ほぼ効果が30%増大して腫瘍成長阻害率は89・4%となり、2つの抗腫瘍剤併用の相乗効果が確認された。シスプラチン研究と同様に、両グループのマウスで平均体重や生存率に大きな相違はなかった。この研究で毒性は観察されなかった。

 セツキシマブはキメラモノクローン抗体で、化学療法剤として使われる上皮成長因子受容体阻害剤であり、さまざまながんの治療に4回注入で投与される。セツキシマブによる効果の強化は伝統的な化学療法に反応しなくなった患者の治療に役立つ可能性がある。

 ▽カノパス・バイオファーマについて
 カノパス・バイオファーマ(OTCBB:CBIA)は感染症、放射線保護、がん、薬物中毒の分野で最も安全で、最もコスト効率がよく、効果のある医薬製品、アッセイ法を提供することに専念している。革新的な科学、実証済みの研究・開発のリーダーシップ、すぐれた製品と化合物を持つカノパス・バイオファーマは2001年以来、健康管理の新時代の市場トレンド設定者となることを目指している。さらに同社はアッセイ法の進歩と改善、当初は食物連鎖保護アプリケーション用の医師、患者、研究者の監視能力の進歩と改善にユニークな道を提供する新しいラクダ抗体製品の開発の世界リーダーである。カノパスはオーストラリア、南アフリカ、アイルランド、パナマ、米国にスタッフを置いている。同社に関する詳しい情報はhttp: //www.canopusbiopharma.comへ。

(共同通信PRワイヤー)


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