現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 金融・保険


サンガードSTNとメタビット統合、アジア金融取引支援強化

 【ウェイン(米ペンシルベニア州)、ロンドン16日PRN=共同JBN】金融サービス向けソフトウエアの米サンガード(SunGard)社は16日までに、日本ベースの取引ハブとなるメタビット(MetaBit)社とサンガード・トランザクション・ネットワーク(STN)を統合した。これはサンガードを使う買い手と売り手の顧客は、アジア太平洋地域にある金融機関との取引自動化を助け、国際取引ライフサイクルの統合、自動化、接続性の向上を支援することになる。

 東京を拠点とするメタビットは、日本における純粋に地域的なFIX取引ハブのプロバイダーであり、現金株式、株価指数先物、オプション、商品先物の二者間の発注の流れを提供して、ブローカー34社と10取引所への直接の電子的アクセスを買い手側機関に与える。

 STNはシングル・アクセスポイントとメタビットとの統合を通じるグローバルな取引実行に便宜供与し、今後はそれぞれの国内市場から相互の地域取引コミュニティーへの二者間リンクを供給する。さらに売り手側の統合取引・発注管理ソリューションスイートであるサンガード・ブラス(Brass)が、米国のブローカー業顧客に世界的な投資マネジャーへの販売アクセスを供給するためにSTNを利用する。

 金融機関はこれまで、取引のために各種地域的ポケットに接触するため複数のネットワークを利用していた。今日、より多くの資産マネジャーが国際舞台で取引し、欧州やアジア太平洋に投資している。地域や諸国間のハブ対ハブ接続を通じるSTNの包括的地域カバーは、買い手側機関がこれら地域で個別の接続性を維持する必要性を除去する。STNはリアルタイムの取引を提供するひとつの接続を提供するとともに、国際銀行間通信協会(SWIFT)やFIXプロトコールのフォーマットなど業界標準規格、さらには運用上の効率の維持を支援する独自の取引メッセージング・フォーマットを利用する。

 メタビットのダニエル・バーギン最高経営責任者(CEO)は「メタビットの市場流動性ハブ(MLH)・FIXネットワークをサンガードのSTNと接続することは、メタビットの日本とアジア顧客基盤に米国市場で取引する強力なバリューポジションを生み出す。同時に、米国ベースのSTN顧客は、アジア太平洋へのシームレスな接続を提供される。メタビットとSTN間のネットワーク相互接続性は、地域の特定市場に対する専門知識の上に構築される真にグローバルなFIX取引ネットワークを生み出す」と語った。

 サンガードのボブ・ワード最高執行責任者(資産管理ビジネス担当)は「メタビットとのSTN統合は、広範囲の取引カバーとアジア太平洋地域の地域的専門知識を提供する。今日のように不安定な市場にあっては、リアルタイムの自動化取引ネットワークが国境を越えた金融取引に不可欠である。世界中の金融市場へのアクセスを提供することによって、STNとブラス(Brass)はサンガードの資産管理を支援し、素早く効率的かつシームレスな環境でブローカーディーラーによる世界的な取引活動をサポートすることができる。」と語った。

 ▽メタビットについて
 メタビット社はアジアのブローカー・ポータルである市場流動性ハブ(MLH、マーケット・リクイディティ・ハブ)のプロバイダーであり、現在は買い手側のダイレクト・マーケット・アクセス(DMA)を34社のブローカーと10の取引市場へのアクセスを提供している。MLHはメタビットの直感的な買い手側取引ツールであるザイリックス(XiLiX)あるいはFIXプロトコールを通じて接続可能となる。同社は東京証券取引所(TSE)、大阪証券取引所(OSE)、ジャスダック(JASDAQ)、東京工業品取引所(TOCOM)への純粋にFIX対ネーティブな証券取引接続の唯一プロバイダーである。同社また日本の主要な株式取引への取引メッセージ・シミュレーターを提供している。同社はさらに業界向けにFIXテストと認証サービスを提供する。XiLiXとMLHはメタビット社の登録商標である。詳しい情報はwww.meta-bit.comを参照。

 ▽STNについて
 取引自動化、コンプライアンス、接続性ソリューションであるサンガード・トランザクション・ネットワーク(STN)は、機関と金融サービス・バリューチェーンすべてをリンクし、米国とその他外国証券、確定利付証券、ミューチュアルファンド、マネー・マーケット・ファンド(MMF)、預金証書、コマーシャル・ペーパー(CP)など多種の証券売買に便宜供与している。STNはサンガードのシステムや第三者システムと直接統合されて、トランザクション・ライフサイクルの全体を自動化する。

 ▽サンガードについて
 サンガードは年商50億ドルで、金融サービス、高等教育、公共部門向けのソフトウエアと処理ソリューションのグローバルリーダーである。サンガードはまた、情報に頼るあらゆる分野の企業を支援して、ビジネスの持続性を確実にする。サンガードは50カ国余りの2万5000以上の顧客にサービスを提供し、その中には世界最大手の金融サービス会社50社が含まれる。

 商標に関する情報:SunGardのロゴ、Brass、STNは、サンガード・データ・システムズ(SunGard Data Systems Inc.)の商標もしくは登録商標である。その他すべての商号はそれぞれの所有者の商標もしく登録商標である。
(共同通信PRワイヤー)


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する