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ドイツ工業バイオテク連合、モントリオール会議に出席

 【ベルリン13日PRN=共同JBN】新しい「ドイツ工業バイオテクノロジー連合」が初めてお目見えする。ドイツ貿易・投資振興機関(Germany Trade&Invest)が最近発足させたイニシアチブであるこのプロジェクトには、研究機関と生産者、つまり地域的な投資機関のほかに工業バイオテクノロジー・クラスターと化学工業団地が含まれている。連合の目的はバリューチェーン全体で新たなビジネスチャンスをつくり出すことによってドイツのバイオテクノロジー分野を力づけることである。連合のメンバーは7月19-22日にカナダのモントリオールで開催される「工業バイオテクノロジーとバイオプロセシングに関する第6回年次世界会議」にそろって出席する。

 ドイツのバイオテクノロジー産業は欧州最大であり、年間売上高は約20億ユーロに上る。ドイツには600近いバイオテクノロジー企業がある。この業界内で工業バイオテクノロジー分野は近年急成長を示している。2005年から2007年までの間に業界売上高は倍増して5040万ユーロに達した。

 「ドイツ工業バイオテクノロジー連合」は一連のパートナーを集めており、このネットワークはドイツ各地の化学工業団地、バイオテクノロジーのスタートアップ企業、科学研究所で構成されている。これらが一体となって学術的競争力、市場競争力を強化する研究、開発プロジェクトを開始する。一連の経済開発機関も投資家や地元の専門知識を持つひとびとのためにビジネスサービスを提供してこのネットワークに貢献している。

 ドイツ貿易・投資振興機関(Germany Trade&Invest)の化学・健康管理担当ディレクターのロルフ・O・ゴーデス氏は「ドイツ工業バイオテクノロジー連合はバイオテクノロジー会社に成長、繁栄する特別なチャンスを提供すると信じている。ドイツは一連のユニークな利点を提供している。高度の技能を持つ研究者と先端的な技術革新の組み合わせによってドイツはバイオテクノロジーにとって世界で最も魅力的な土地になっている。特に興味深いのは化学工業団地で、世界各地にあるほかの団地の評価基準となっている」と述べた。

 ドイツの化学工業団地はバイオテクノロジー会社に明確なビジネスモデルを提供する。必要なインフラは整備されているので、このモデルは企業のために「プラグ・アンド・プレー」環境をつくり出しており、これによって企業は必要な原材料、消耗品のすべてにアクセスし、消耗品供給会社と研究パートナーを現地で見つけ、コスト折半による利益を得ることができる。

 ドイツの「バイオカタリシス2021」クラスターのシニアマネジャー、ラルフ・グローテ博士が今年の会議で、ドイツの工業バイオテクノロジー・クラスターの可能性について話し合う。さらに、工業バイオテクノロジー2021クラスター(CLIB2021)のマンフレッド・キルヒャー役員会議長が工業バイオテクノロジーに基づく国際的なビジネス・ソリューションを紹介する。インフラロイナ社の工業バイオテクノロジー担当ディレクター、マルクス・ボルパーディンガー博士はケーススタディーとしてバイオ精製、なかでもバイオベースの処理と更新可能なリソースを統合した化石燃料ベースの精製施設の確立を強調して説明する。

 ドイツ貿易・投資振興機関(Germany Trade&Invest)は今年のモントリオールの会議で、エキシビションホールのスタンド1101に代表を駐在させる。

 ドイツ貿易・投資振興機関(Germany Trade&Invest)はドイツ連邦共和国の対外貿易、対内投資促進機関である。同機関はドイツ市場でビジネス活動の拡大を求める外国企業に助言し、外国市場への参入を求めるドイツ企業には対外貿易に関する情報を提供する。


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